エアブラシがあると塗装でやれることが一気に増えて、ガンプラ作りがめっちゃ楽しくなります。
購入を考えている方も多いのではないでしょうか?
ですがエアブラシかなり高額です。
しかも模型環境を整えなければいけないため、簡単に購入できないのも、また事実です。
と、いうことで今回は、私がエアブラシ購入の際ぶつかった『壁』を紹介してみようと思います。
購入に迷っている方の参考になれば、と思いますので、よろしければご覧ください。
金額的な問題
エアブラシは、基本的に高額です。
購入してすぐに使えるエアブラシセットは、だいたい二万円~五万円ほどが相場。
また、エアブラシは室内で使用するため、『塗装ブース』も必須となります。
つまり、周辺機器や使う塗料のことも考えると、必要なお金は三万円から七万円ほどになるでしょう。
中々の金額ですよね。特に学生さんですと自由になるお金も少ないので尚更です。
ですが、模型作りにかける大きなお金は、実はこのエアブラシくらいなものなんですよね。
キットや工具もだいたい二千円~三千円ほど。
高額なものでも五~六千円ほどです。
工具なんて、すぐに壊れるものでもないので、すぐに買い換える必要もありません。
また、プラモデルも一つ買ってしまえば、全塗装で仕上げるのに2~3週間(あるいはもっと)かかります。
塗装を含めると、2~3千円で長い間楽しめる・・・プラモデルはそんな趣味です。
ですので、金銭的な問題は、実は一番簡単に解決できます。
頑張って貯金をする、それだけです。
それよりも、この先にある環境の問題を解決しなければエアブラシを使うことは難しくなってきます。
設置場所の問題
次はエアブラシの『塗装ブース』の設置場所の問題です。
『塗装ブース』というのは、模型用の換気扇みたいなもので、エアブラシで霧状に噴出した塗料を外に排出するためのものです。
これがなければ塗料はずっと部屋の中を舞い続けるため、身体に悪影響を与えてしまいます。
ですが、塗装ブースにはそのままでは使えません。
こういった排出ホースを接続し、窓の外へと出す必要があります。
そのため、塗装スペースは自然と窓の近くになります。(ちなみに排出ホースは別売りの場合が多いです)
また、塗装スペースとして、
塗装ブースの設置場所+大人がひとり座る場所+パーツを乾かしておく場所
が必要です。
窓の近くに、それほどのスペースを確保できるか。
それを検討してみましょう。
私は、窓の近くに塗装スペースを確保するため、部屋の模様替えをした経験があります。
また、塗装ブースにはこういったホースや窓の開放を最小限にするアタッチメントを取り付ける必要があります。(窓のアタッチメントは最悪いりませんが)
部屋の景観は、かなり損ねることになるので、気にする、というのであれば対策が必要です。
環境の問題
そして、最大の難関はここです。
エアブラシで塗装するとき、もっとも気にしなければいけないのが周りへの配慮です。
具体的に言えば、『音』と『臭い』そして『汚れ』ですね。
エアブラシを起動していると、どうしても音が鳴ります。
また、ラッカー系塗料は臭いもきついです。塗装ブースを使っても、臭いをゼロにすることはできません。
せっかく高いお金を払って買ったエアブラシ。周りに迷惑をかけて塗装が出来なくなるのは、避けたい事態です。
これに対して、私が気を付けていることは以下の三つです。
① 夜遅い時間に塗装をしない。
② 長時間塗装をしない。
③ 周りが汚れないようきちんと対策する。
まあ、当然と言えば当然なんですけどね・・・。
ですが、この問題をクリアにしないと、トラブルが起きて塗装ができなくなる可能性があります。
私はアパートに住んでいますが、いちおうこれを厳守して、今のところ苦情を入れられたことはありません。
多少の騒音も、昼間であればそれほど問題にはなりませんし、いくらラッカー系塗料の臭いがきついからと言っても壁を貫通するほどではないみたいですね。
ただ、それが長時間続くとやはり問題になりそうなので、塗装する時間は出来るだけ短くしています。
ですが、家族と同居している方は、更にシビアですね。
自分の部屋があるならいいんですが、ないのであれば、ひとりになって塗装できそうな時間帯があるのかなどを、考えてみる必要があります。
水性塗料を使えば、臭いもすぐに散るので有効ですね。
『汚れ』に関しては、シートを敷くなり、養生するなりして対策をしましょう。
この点は、自分次第で解決できるところなので、しっかり考えたいところです。
現在の塗装環境を紹介する記事もあるので、よろしければご覧ください。
購入を迷う方へ 充電式で試してみてもいいんじゃない?
ただ、どれだけ対策をしても、実際に使ってみなければ分からない点もありますよね。
ですので、少しお金がかかっても保険を掛けておきたい、という方は『充電式のエアブラシ』を試してみるのもいいかもしれません。
充電式のエアブラシなら、塗装ブースが無くても、ベランダや外でエアブラシが使用できます。
性能はコンプレッサー付きのものには敵いませんが、バッテリーパックがふたつ付いているなど工夫もされており、多くのレビューを見る限りでは問題なく塗装が出来るようです。
エアブラシがどんなものか実際試してみる。どんな影響を与えるか試してみる・・・。
エアブラシを試してみたい、という方にはおススメですね。
エアブラシは使う期間が長ければ上手になっていくものなので「もうすこし上手になってから・・・」なんて思わずに、欲しいと思えばそこが買い時だと思います。
エアブラシの購入を考えている方は、前向きに検討してみてください。
重要なのは、お金よりも環境です。
最初と繰り返しになりますが、エアブラシがあれば、模型作りが格段に楽しくなります。
また、エアブラシや塗装ブースに関する記事もありますので、よろしければ参考にしてみてください。