今回は、写真に映っているごつごつと隆起した地面を作っていきます。
この地面、ほとんど100円ショップで手に入るもので作っています。
しかも、時間もそれほどかかりません。
ヴィネットほど本格的ではなくても、模型を飾るものがあれば完成品をちょっと盛り上げることが出来ます。
では、さっそく作っていきましょう!
台座の製作
材料は、主に100円ショップで買えるものがメインになります。
木製のトレー、紙粘土、バークチップ、ポリスチレンフォーム(スタイロフォーム)はすべて100円です。
あと、木工用ボンドも使うので用意しておきましょう。
ちなみに、100ショップで使えそうなアイテムはこちらにまとめてあります。
まず木製のトレーに、スタイロフォームで大まかな土台を作ります。スタイロフォームはボンドで貼りつけましょう。
今回は100円ショップで買ったスタイロフォームを使っていますが、別に発泡スチロールでも構いません。
次に、全体に紙粘土を盛って地面となる部分を作っていきます。
なぜスタイロフォーム(発泡スチロール)で土台を作っておくのかといいますと、紙粘土が出来るだけ薄くなるようにして、乾くのを早くするためです。
土台を全て紙粘土で作ってしまうと、場所によっては粘土が厚くなって、乾くのに時間がかかってしまいます。
次はバークチップを並べていきます。
イメージしているのは、衝撃で隆起した地面なので放射線状に設置していきます。
飾る予定のキットを乗せてみて、バークチップの位置や地面のへこみなどの細部を調整します。
その後、バークチップを木工用ボンドで固定し、一日おいて紙粘土とボンドを乾燥させます。
この際、木工用ボンドはできるだけ見えずらい部分で固定するようにしましょう。
水で溶いたボンドを隙間に流し込むのも有効です。
そして翌日。
紙粘土とボンドがしっかりと乾いたら、次に使うのはこちら「モデリングペースト」です。
モデリングペーストとは画材道具のひとつで、筆で塗る石膏のようなものです。これは100円では買えません。
紙粘土は硬化すると少し縮んでしまい、場所によってはすこし隙間ができしまいます。
また、バークチップを並べっぱなしだとすこし見栄えが悪いので、隙間を埋めて全体を馴染ませる目的で使用します。
使い方は簡単で、筆で気になったところを塗って隙間を埋めるだけです。
使った筆は水で洗うことが出来るのですが、かなり穂先は痛めてしまうので、100円ショップの筆や使い古した物を使いましょう。
モデリングペーストはネットでは簡単に買えますが、ちょっと用意するのが面倒かもしれません。
その場合は紙粘土でもいいので、収縮して出来た隙間やバークチップの間を埋めて、全体を整えていきましょう。
ただ、モデリングペーストの方が仕上げには便利ですし、これからジオラマを作っていきたい、というのであれば持っていてもいいとは思います。
リキテックスの商品はジオラマに活用されることも多いです。
1000円ちょっとなので、よろしければ使ってみてください。
これで、『土台』は完成です。
台座の塗装
紙粘土とモデリングペーストが硬化しましたら、次は塗装です。
全体をラッカー塗料の「ダークアース」で塗装しました。
私はエアブラシで塗装しましたが、筆でも問題ありません。
と、いうか、筆の方が良かったかもしれません・・・。(ラッカーじゃなくて水性でもよかったかも)
エアブラシだと塗料が回らず塗り切れない箇所ができてしまいました。
ところどころに紙粘土の下地が見えてしまったので、その後、筆で塗りつぶす、という作業をしています。
けっこう凹凸があるので、最初から筆で塗っておけばよかったと思っています。
ちなみに工程を吹っ飛ばしてしまいましたが、枠の部分は100円のニスで塗装しています。
最後に、全体を白ドライブラシしてあげます。
ドライブラシというのは、乾いた筆を擦り付けて、陰影を強調するテクニックです。
これで一気に立体感が出ます。
ドライブラシのやり方はこちらで解説しています。
その後、もうちょっと高さがあった方が飾った時の見映えが良さそうだと思い、木製トレーを重ねてみました。
キットを飾ってみるとこんな感じです。ネームプレートとか付けると良さそうです。
どうでしょうか?
すごく簡単に作れますので、よろしければやってみてください。
最初にも書きましたが、すこし模型が盛り上がるかもしれませんよ?
それでは。