塗装・工作スジボリ

ガンプラ初心者の方もやってみよう! まずやるべきスジ彫りの基本作業って?

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『スジ彫り』と聞くと、溝をパーツに彫り込んで、オリジナルのディティールを追加していく、という作業をイメージする方もいるかもしれません。

ですが、そういったスジボリは難しい!

ガンプラにかなり慣れた方でないと、カッコよく彫るのは至難の技と言えます。

 

ただ、スジボリというのは、オリジナルのディティールを入れるのではなく、ガンプラに元々ある溝を彫り直す、という作業のことを言ったりもします。

スジ彫りなんてが難しい! 上手くやる自信がない! やりたくない!

っていう方でも、この彫り直し、という作業はぜひともやっておいた方がいい工作です。

 

特に全塗装をしてスミ入れをする、という方は基本的な工作のひとつ、と言っても過言ではないかもしれません。 

 

だいじょうぶ!

オリジナルのディティールを彫るより、ぜんぜん簡単です。

今回は、たとえオリジナルディティールのスジボリをしない方でも、やっておいた方がいい基本的なスジボリを三つ紹介してみようと思います。

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スジ彫り道具の用意

まず、スジボリに使用する工具について軽く触れます。

私の場合、スジ彫りに使う道具は基本的にほとんど『BMCタガネ』を使います。サイズは0,15㎜がサイズがメインです。

 

『BMCタガネ』はスジボリの工具としては間違いない性能を持っています。

ですが、この『BMCタガネ』は少々値段も高く、手に入りずらいのが難点です。(サイズによって値段が違いますが、大体3000円~4000円くらいします)

 

そのため、手に入らない場合はとりあえず『ケガキ針』を用意しておきましょう。(模型用のものも多く販売しています)

安価ですし、手に入りやすいです。

タガネほど綺麗に彫るのは難しいですが、まずはこれでスジ彫りの作業に慣れるのがいいかと思います。

 

また、スジ彫りの道具は様々なものが販売されています。

スジボリはいい工具を使ったほうが綺麗に彫ることができます。これは間違いありません。

 

スジボリに慣れてきましたら、工具についても考えてみてください。

別記事で工具の紹介もしてますので、よろしければご覧ください。

 

 

スジ彫りのコツ 注意点

工具を手に入れたらスジ彫りをしていくんですが、コツというか注意点があります。

スジボリの注意点というかコツなんですが、とにかく力を入れないことです。

 

スジボリをしていると、途中で工具が引っ掛かったりすることがあります。

また、最初から一発で決めようと思ってつい力を込めてしまうこともあります。

そうすると、切先がズレて、かなりの確率で失敗します。

 

力を入れず、何度もなぞって、溝を深くしていく。それが、スジ彫りの基本です。

スジ彫りの基本① 溝の彫り直し

実際のスジボリ作業です。

まずは、もともとキットにあった溝を彫り直す、という作業をやってみましょう。

 

そもそも、なぜ彫り直しをするのか? と言いますと・・・。

キットにもともとある溝は、実はあまり深くありません。

そのため、パーツにヤスリを掛けたり、塗装をすると、どんどん溝の深さが無くなってしまいます。

 

すると最後に『スミ入れ』をしたとき、綺麗にスミが流れなくなるんですよね

塗装をした後、スミ入れが綺麗に溝に流れなかった経験はありませんか?

それを防ぐために行うのが、このモールド(溝)の彫り直しという作業なんですよね。

 

やり方は簡単で、溝に沿ってスジ彫りの道具をなぞらせていくだけ。

タガネやケガキ針で彫り込んで、溝を深く、シャープにしていきます。

最終的には、ヤスリで整えて仕上げて、完了になります。

 

この彫り直しですが、やっておくと意外なくらい仕上がりに差が出たりします。

特に、全塗装をしてスミ入れまですると、その効果が実感できます。

美しくスミが流れた完成品が、めちゃくちゃカッコいいですよ!

 

特に、ガンプラのHGやRGなど1/144サイズは溝もあまり深くないため、全塗装をしてカッコよく仕上げたい場合はやっておいた方がいいですね。

スジ彫りはオリジナルのディティールを彫る、ということばかり目が向きがちです。

しかし、この元からあった溝を彫りなおす作業も、めっちゃ大事といえます。

スジ彫りの基本② 別のパーツに見せる場所を彫る

次はちょっと応用編です。

ガンプラのパーツには、よーく見ると「ここ、本当は別のパーツなんじゃないの?」というところが結構あります。

見分けるにはちょっと慣れが必要なんですが・・・。

たとえばEGガンダムの脚部。本来、ここは一つのパーツです。

ですが、発売されているガンダムのカテゴリによっては、この脚部はいくつものパーツに分かれていたりします。

 

ですので、こういった「境目」にスジ彫りをして、まるで別のパーツであるかのように見せる、というのが「別パーツに見せるスジ彫り」になります。

 

こういった凹みは溝に見えて溝じゃないんですよね。

そのため、そのままスミ入れをすると、はみ出しをふき取ったときに一緒にスミが取れてしまうことがあります。

ぱっと見た感じで印象も変わりますが、別パーツに見えるスジ彫りが効果を発揮するのはスミ入れをした時ですね。

 

じつは溝に見えて溝じゃない場所、よーく見ればけっこうあるんですよ。

EGガンダムだと、アンクルガードの接続部分とかもそうです。探せばまだまだ出てきます。

 

スミ入れをする、溝に見えて溝じゃない場所、です。

そこを実際に彫り込んで、本当の溝にする。

そうすると、スミ入れをしたとき、別のパーツのように見えます。

 

それが「別パーツに見せるスジボリ」です。

ややコツがいりますが「へこんでいるところ」を中心に探して見れください。

こちらもまた、本当に仕上がりに差が出ますよ!

スジ彫りの基本③ 消えてしまった溝の彫り直し

次は「消えてしまった溝」の彫り直しです。

よくあるのが、合わせ目を消したときに、どうしても一緒に消えてしまう溝ですね。

こういったところはケガく工具よりも、切るタイプの工具でやったほうが上手くいきます。

「目立てヤスリ」の側面で、一気に溝の上をなぞります。

簡単にモールドが彫りなおせます。

これは工具次第で簡単にできます。

目立てヤスリがない方は、デザインナイフなどで『V』の字に切り込みを入れても同じことができますね。

スジ彫りがずれてしまった時の対処法

スジ彫りをしていると、道具がずれてパーツを余計に傷をつけてしまうことが絶対にあります。

ヤスリ掛けで消える傷、ならいいんですが、そうでない場合はラッカーパテで埋めてから整える、という手順が必要です。

 

また、スジ彫りをやり直すとき、よれた方向に引っ張られる、ってことがあります。

その場合は、反対側から彫る、などちょっとした工夫が必要です。

 

ただ、スジ彫りで出来た傷は、パテで埋めて彫りなおしても、上手くリカバリーできないことが多くあります。

完全に元に戻すのは難しいです。

これはもう仕方がないんですよね(泣)

ある程度修復出来たら、気を取りなおして次に行きましょう。

リカバリーが難しい、取り換えしが効かない、というのが、スジ彫りの難しいところですね。

まとめ

今回紹介したスジ彫りは、全塗装をする方、スミ入れを綺麗に入れてカッコよく仕上げたい、と思った方が行うスジ彫りです。

 

① キットにもともとある溝を彫りなおす。

② 本来あるべきと思われる場所に溝を彫る

③ ヤスリ掛けで消えてしまった溝を彫りなおす。

 

というのがスジボリの基本的な作業になります。

初心者の方でも、全塗装をするなら、ぜひやっておいた方がいい工作です。

スミ入れがびしっと決まると本当にカッコいいですから!

 

いちおう、実際に作業したキットとしては写真のHGオリジンガンダムですね。

塗装の下準備としてスジ彫りをしています。

 

 

スジ彫りは難しい作業ではあるのですが、上手くいくと、ぐっとカッコよくなります。

ちょっと上の完成品を目指したい方は失敗を恐れずにぜひやってみてください。

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