今回は、タミヤ・フォルクスワーゲンビートル1966年型の制作記事です。
私はカーモデルはほとんど作ったことがなく、そのため気負わずに楽しく作ろう、というのが今回のテーマになっています。
カーモデルはボディをピッカピカにする研ぎ出しという作業などを行うことが多いんですが、これがまたけっこう難しい!
でも、そんなこと気にしなくていいや、とにかく慣れて、経験値を積んでいこう、というのが、狙いでもあるわけです。
では、よろしければご覧ください。
カーモデルについて書いた記事はこちら
内装の制作~塗装
スケールモデルは組み立てに接着剤が必要です。
ですが、説明書通りにぽんぽん接着していきますと、色が塗れない場所が出てきてしまいます。
ですので、内装部分はメインとなる色をエアブラシで一気に塗ってしまってから、筆で細かいところを塗り分けていく、というのが流れのようです。
ただ、仮組みをしているとわかるんですが、完成してしまうとエンジンなんかはすべて見えなくなってしまいます。
このキットはトランクが開くので魅せ場にすることもできるんですが、開けるつもりはないので、今回は塗り分けをせず全部真っ黒に塗りました。
ちらっと見えてしまうところ以外は全部真っ黒!
見えないところにもこだわる、というのがスケールモデルですが、こういう作り方は最初に書いたコンセプト通りです。
ボディの制作~塗装
ボディの制作~塗装です。
さすがにボディーは完成度に直結するため、すこし気合を入れます。
まずはパーティングラインを処理して、サーフェイサーを吹きます。傷があれば修正。
内装のところでも書きましたが、このキットはトランクとボンネットが開閉します。
ですが、開ける予定はないのでがっちりと固定しています。
問題なければ次に白を塗ります。
最初は大理石塗装のやり方で模様を入れようとしましたが、これちょっと失敗しちゃったんですよねー・・・。
上手くいくと、綺麗な模様を入れることができるんですが。
で、気を取り直しまして。
結局、三色でグラデーションをかけて、海とか空とか、そんなイメージでカラーリングにしました。
作っているときが夏だったので、夏っぽいカラーにしたかったんですよね。
大理石塗装で何がしたかったかというと、波の模様っぽくならないかな、とか思っていました。
カーモデルの難所の一つに、窓枠の塗装があります。
窓枠はシルバーなため、クリアパーツをマスキングして塗り分ける必要があります。
ただ、きちんと縁があるため、意外とマスキングは楽ですね。綺麗に塗り分けができました。
このキットは一枚一枚マスキングしなければいけませんが、「窓枠マスキングシート」というものが入っているキットもあります。
組み立てても裏側ってちょっと見えちゃうんので、ボディの裏側は水性カラーのダークグレイで筆塗りしました。
あと、オレンジのランプもエナメルの筆塗りです。
まずはシルバーを塗って、クリアーコート、さらにクリアーオレンジで塗っています。
クリアーを挟むことによって、塗料の溶けだしを防ぐ、というのこと狙っています。
ちなみにクリアコートの回数は2回です。
研ぎ出しをして艶アリにするにはもっと重ねる必要はありますが、今回は研ぎ出しもしませんし、やや艶がある、という感じで収めようと思います。
最終組み立て
内装を組み立てボディの塗装も終了。
あとは組み付けていくだけだ、一安心・・・。
してはいけません!
この最後の組み付けが、実はめっちゃ大変です。
あと少し、という油断は捨て、気を引き締めていきましょう。
残ったパーツをエポキシ系の接着剤で、組み付けていきます。
エポキシ系接着剤は乾けば透明になり、接着力も強く、エナメル系の溶剤ではみ出たところをふき取ることができます。
なにより、塗装したパーツを接着するのに向いています。
エポキシ接着剤を使い、慌てず、騒がず、確実に接着していきます。
乾くまで時間が掛かりますが、ひとつずつ、確実に着けていきましょう。
ここで、普通の接着剤や瞬間接着剤を使うと、ほんとに台無しになる可能性があります。
上の二つの接着剤は塗装を溶かすので、綺麗に色を塗れてもこの段階でめっためたにしてしまうことがあるんですよね。接着するパーツって小さいし・・・。
瞬間接着剤はクリアパーツを曇らせる効果もあるので、エポキシが使いづらくても、頑張って慣れた方がいいです。
まあ、上手なモデラ―さんは普通の接着剤を使っていたりもするんですが・・・。
組み付ける順番も、なんというか、内側から外側に付けていく感じで意識した方がいいかと思います。
引っ掛かってぽろっと取れてしまいそうな場所を後回しにして、大きめのパーツから接着していきます。
あとこの工程は、精度の高いピンセットを用意しておくといいですよ。
そして完成!
そうして最後のパーツを付けたら、ついに完成です・・・!
正直、この状態にしたとき、はあーっと声が出て力が抜けました。
ボディをかちっとはめるまでは本当に安心できないんですよね・・・。
でも無事完成すると、めっちゃ愛着がわきます。
省略できるところはばさっと省略する、というスタイルで作りましたが、今まで作ったカーモデル中では一番いい出来ですね。
だけど、次はもっと上手に作りたい!
さて、どんなキットに挑戦してみましょうね。ではでは。
完成編はこちら