エアブラシで塗装をすると普通は『半ツヤ』の状態で仕上がることが多いです。
ですが、キットや場所によっては、ツヤツヤの面にしたほうがいい、ということもあると思います。
エアブラシで艶アリの塗装面にするには、簡単なステップを踏めば可能です。
今回は、エアブラシでの艶アリの塗装方法にする方法について説明しようと思います。
艶アリの塗装方法 下準備編
とりあえず、下地としてサーフェイサーを吹いた状態からスタートします。
使用したのはガイアノーツのサーフェイサーグレーです。
気持ち厚めに吹いておくと後ほどすこし楽になります。
用意する物は2000番の細かいヤスリ。
タミヤのフェニッシングペーパーを使っていますが、番手が細かければスポンジヤスリでも問題ありません。
で、このサーフェイサーを吹いたパーツを2000番のやすりで磨きます。
細かい番手だと塗装をはがすことなく、面を磨くことができます。
触ってみるとわかるんですが、この時点でつるっつるになります。これで下準備は完成ですね。
ちなみにサーフェイサーをちょっと厚めに吹いた方がいい理由は、こんなふうにパーツ面をヤスリで磨くからです。
2000番のヤスリではありますが、塗膜は厚い方がいいんですよね。
塗装が剥がれてしまうと、隠ぺい力が無い塗料を塗るときに、ちょっと影響が出ることがあります。
艶アリの塗装方法 実践編
では実際に塗っていきましょう。
使用した塗料は、クレオスのウィノーブラックです。
まずは普通に塗ってしまって構わないんですが、ここも気持ち厚めに塗装しておきましょう。
そして乾燥後、この時点でも2000番のペーパーで磨きます。(ちょっと磁石のヒケが目立ちすぎてしまうのは失敗でした・・・。実際はしっかりとヒケ取りをした方がいいです)
同じように、面がつるつるになります。
そしてその後、同じ色でコートします。
ですがこの時は、最初に塗った塗料よりも、ちょっと薄めに希釈しておきましょう。
また、ハンドピースの口径も、0・5~などの広めの物が好ましいです。
最後に、薄めにした塗料で、一気に塗装します!
塗料が垂れるギリギリまで・・・とよく言われますが、なみなみと塗料を注ぎます。
ここはちょっと加減が難しいですね。
すると、塗装面はつるつるに仕上がります。
ちょっとわかりずらいんですが、プチッガイさんが映るくらいのツヤにはなっていますね。
このあとにクリアーを吹けば更にてっかてかに!
さらに「研ぎ出し」という作業をすればもっと艶が出るんですが、それは「鏡面仕上げ」というまたちょっと別の仕上げ方法になります。
ツヤの究極を目指すなら「研ぎ出し」までやったほうがいいんですが、普通のツヤ有り塗装ならクリアー塗装までで十分だと思います。
塗装で艶が出ない理由
エアブラシで普通に塗装をすると、半ツヤになってしまうには理由がふたつあります。
ひとつは、吹いている途中で塗料が乾いてしまうこと。
ハンドピースから吹き出す塗料は、パーツにつくまでにちょっと乾いてしまいます。
そうなると、パーツ面はわずかに凹凸が付いた状態になります。
そうなると光の屈折の関係で、艶が消えたように見えます。
もうひとつは、その状態で重ねて塗っていくと、凹凸はどんどん大きくなってしまう、ということ。
薄めた塗料を一気に塗っても、下地の面がでこぼこの状態なら、綺麗な塗装面にはならないんですよね。
だから、途中で細かい番手のヤスリを使い、凹凸を消していく必要っていうのがあります。
ただ、半ツヤの状態が悪い、というわけではないんですよね。むしろ、ガンプラは半艶で仕上げることの方が多いです。
ですが、キットによってはツヤツヤの方が似合うものもありますし、アクセントとして活用できます。
エアブラシを持っている方は、ぜひやってみてくださいね。