スミ入れとはプラモデルの溝に薄めた塗料を流し込んで『影』を演出する技法です。
最後は、はみ出た塗料を綿棒などでふき取る必要があるのですが、このふき取りに使う道具も、すこし種類があります。
今回はそのスミ入れを「ふき取る道具」について、ちょっと話をしようと思います。
綿棒
まずは通常の綿棒。
基本的に、ふき取りのほとんどはこれでOKです。
100円ショップでも買えますし、ホームセンターやドラックストアでも、だいたいそのくらいの値段で手に入れることができます。
ただ、普通の綿棒でも、先端や太さに種類があります。
ふき取りに使うのであれば、先端が細くなったり、ベビー綿棒といって細いタイプなんかが重宝しますね。
場所によって使い分けることができるので、一通りそろえておくことがおススメです。
特に先端が細くなっている綿棒は、けっこう活躍してくれますよ!
普通の綿棒のデメリットとしては、ケバ立ちがあること。
ふき取っていると、パーツに綿棒の繊維が付いて汚れていたりします。
キットによってはかなりの量の綿棒を使うので、この汚れ、けっこう侮れなかったりするんですよ。
ちなみに模型メーカーのタミヤやクレオスからも模型として様々な綿棒が販売されています。
通常の物とは形状が違いますし、それほど高くもないので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
ガイアノーツ フェニッシュマスター
次はガイアノーツさんの「フェニッシュマスター」です。
現在ではリニューアルされて「フィニッシュマスターR」という名前で販売されています。
写真の柄の色は黒ですが、リニューアル版は紫となっています。
綿棒とは違い、先端が硬質のスポンジのようになっています。
使い方は普通の綿棒と同じで、溶剤をしみこませてふき取りに使います。
また、斜めに切り込みが入っていることが特徴で、こういった普通の綿棒では届かない場所に、ぴしっと収まり、綺麗に拭き取ることができます。
ケバ立つこともないので、ふき取りの道具としては最高の物と言えますね。
デメリットは値段が高いこと。
高いと言っても600円くらいですが、綿棒が100円で買えるとすこし割高には感じますよね。
ただ、溶剤で洗浄するとある程度は再利用できますので、使用耐久がそれなりにあります。
ちなみにフェニッシュマスターには極細のタイプもあります。使用場所に応じて使い分けれます。
ガイアノーツ 精密綿棒
次もガイアノーツさんから販売されている「精密綿棒」です。
紹介しているのはガイアノーツさんの綿棒ですが、他のメーカーでも似たようなものが販売されています。
普通の綿棒と比べてもこんなに細い。
普通の綿棒でも、フェニッシュマスターでも届かないような局所に使用します。
値段は400円ほどで、いざというときに持っておくと便利です。
かなり細く、先端は固めなので、デカールやシールを抑えたりと、ふき取り以外にもいろいろと用途があります。
スミ入れのふき取りは、だいたい、この三つの道具があれば困ることはありません。
綿棒でもだいたいは対応できますが、ちょっとこだわってみたい方は使ってみてはいかがでしょうか?