ガンプラをはじめ、プラモデルにはあらかじめメッキを施されているパーツがあります。
塗装ではとても表現できない輝きはとても美しいのですが、これがちょっと塗装派には邪魔になることがあるんですよね。
メッキは最初から塗装がされているようなものなので、この上から色を塗ると、ちょっと塗膜が厚くなりすぎてしまいます。
と、いうことで今回はガンプラなどのメッキパーツからメッキを落とす方法を説明しようと思います。
メッキ落としの簡単な方法 ハイターを使う

実はメッキ落とし、すごく簡単なんですよね。
使用するものはこちら、ハイターです。
この他にもカビキラーなどを使う方法もありますが、基本的に次亜塩素酸ナトリウムが入った塩素系の漂白剤であればメッキを落とすことが可能です。

特別なことは何もしません。水を入れた容器にパーツを入れ、ハイターを入れるだけ。
このくらいの水の量に対して、ハイターはキャップ半分ちょい入れました。
ちなみに、ハイターは肌を荒らすので、素手では触らないよう注意ですね。ゴム手袋などを用意しておきましょう。

その後、10数分間放置するとメッキが剥がれて、元のパーツが現れます。
こちらの元のパーツは赤だった模様。

しばらく置くとメッキは落ちてしまいます。
頃合いを見てピンセットなどで引き上げ、その後、パーツは真水で洗って乾かせばOKです。

その後はサフを吹いて、普通に塗装をします。
厚いメッキ層を剥がしたことで、きりっとシャープな仕上がりになったのでないでしょうか?
メッキ落とし ハイターで落ちないときは?

ハイターでメッキを落とす方法はけっこう有名なんですが、実はこの方法ではメッキが落とせないことがあります。
どうやらメッキの上からクリアコートされているものには効果がないような感じですね。
クリア層がメッキを落とすバリアのような役割を果たしているようです。
ちなみに、ガンプラには、そういったメッキの上にクリアーコートをしてあるパーツが多いです。
見た感じ『ツヤがある』ものがクリアーコートをされているのですが、見た目ではちょっとわかりづらいかもですね。
そういったときは、ラッカー系の薄め液を薄め、そこにしばらく漬けてクリアー層を溶かしてしまう、などという方法があります。
ですが、たとえ薄めたとはいえラッカー液にプラのパーツを漬けるのは中々できることではないと思います。
下手すればパーツが溶けてダメになってしまいますからね。
ですので、もしハイターで落ちそうにないメッキパーツにはハセガワの「メッキ剥がし剤 NEXT」を使うことを推奨します。
こちらは、クリア層と下地のプライマー層も一気に剥がすことができます。
使い方、やり方はハイターとほとんど一緒ですね。メッキ剥がし剤に付けるだけです。
すこし値段はしますが、はがれた塗料を掃除すると使用した液は再利用も可能なので、どうしてもメッキ層をはがしたい、という方は使ってみてもいいんじゃないでしょうか?