よく使う塗料は、希釈したものを用意しておくと、最高に楽になるよ、という話は何度もしてきました。
そのさいは、やはり使いやすいスペアボトルに入れた方が塗装の効率を上げてくれます。
私はタミヤのスペアボトルが最強だと思っていますが『使い勝手』という点において、それに勝るスペアボトルがあります。
それが、HIQPARTSの『DPボトルJPS』です。
ちなみに、DPというのは「ドロッパー」の略です。
DPボトルJPSの紹介
大きさのラインナップは「50ml」「130ml」「200ml」の三種類。
ちょっとめずらしい、縦に長いスペアボトルです。
素材は恐らくポリプロピレンですね。
「50ml」だとかなり細いので倒れやすいのですが、専用のスタンドが販売しています。
残念ながら、こちらは「50ml」のみ対応となっています。
立ててみるとこんな感じに。
まあ、これがなくても、転倒しないように気を付ける方法はいくつもありそうですが。
ただ、綺麗に整理できそうなので、壁側にずらっと並べれば、それはそれで面白そう。
使いやすさタミヤ越えの理由を説明します。
まず、HIQPARTSのDPボトルには、塗料を確実に希釈できるよう、目盛りがついています。
このおかげで、確実な希釈が可能です。
また、セラミック製の撹拌ボールも付属。
すでに中に入っているので、希釈後は振るだけで塗料の撹拌が終わります。
そして最大のポイントは、とにかく塗料を注ぐのが楽だという点。
蓋をカチっと開けて、塗料を注ぎ、
終わったら蓋を閉じればいいだけ。
とにかく、楽!
これに尽きますね。
しかも、通常のスペアボトルと違い、縁についた塗料を拭きとる必要がありません。
ほぼ、ノーメンテナンスで使い続けることができます。
一番小さな「50ml」でも使うには十分ですが、個人的にはちょっと細すぎるかな、と思います。
使い勝手はいいのは、その上の「130ml」ですね。
これなら「50ml」の欠点である、倒れやすい、塗料を入れづらい、という点も、だいぶクリアーしています。
「200ml」だとすこし大きいサイズになるので、私は現状、購入していません。「50ml」と「130ml」で十分だと感じています。
ちょっと残念なところとしては、中に入れた塗料を書いておくインデックスシールがないこと。
まあ、これはタミヤのスペアボトルにも付属していませんし、100円ショップでも買えるので別で用意しておくことは簡単です。
タミヤのスペアボトルとどちらがいい?
塗料のスペアボトルとしては、長らくタミヤのスペアボトルをおススメしていました。
ただ、こちらもまた、最高のスペアボトルに変わりはありません。
手に入りやすく、安価で、目盛りも付いていて、大容量サイズも展開し、密閉性も高い。
これが、悪いわけがない。
ただ、開閉の楽さとメンテナンス性。
撹拌ボールの付属で振るだけで塗装の準備が完了。
ボトルの処分も、ビン製のタミヤのスペアボトルより楽。
やはり、使い勝手という点では、タミヤの物を上回る、と言えます。
DPボトルの欠点・懸念点
ただ、もちろん欠点や懸念点もあります。
ひとつはタミヤのスペアボトルと比べて、値段がやや高めということ。
「50ml」のDPボトルで定価は240円(税抜き)
タミヤのスペアボトルはひとつ140円(税抜き)です。
また、高密閉容器ではないので、長期の保管には向かない。
模型用に希釈した塗料以外は非推奨とメーカーの公式HPに記載があります。
これは素材がポリプロピレンのためですね。
ただ、私は希釈用の溶剤をそのまま入れて使っていますが、現状、問題ありません。
ただ、メーカーも事前テスト推奨とあるので、この辺は自己責任でお願いします。
密閉性もそこそこあるので、そんなにすぐ塗料がどろっとすることはないです。
また、タミヤのスペアボトルと比べて、DPボトルは安定供給に欠ける部分があります。
以前は左側の形をしていたんですがずっと欠品してるなーと思っていたら廃盤になっていました。
HIQPARTSのDPボトルは、何度か形が変わっているんですよね。
もしかすると、長期的に欠品する可能性もあるかもな、と思っています。
スペアボトルは使い分けも肝心
HIQPARTSのDPボトルJPSは最高に使い勝手のいいスペアボトルです。
ただ、スペアボトルはある程度使い分けることもおススメです。
安定のタミヤのスペアボトルは、安価で手に入りやすいのがやはり強い。
その他にも、このふたつとは別に「押すだけ塗料ボトル」というスペアボトルも状況によってはかなり使えるスペアボトルです。
タミヤのスペアボトル、HIQPARTSのDPボトルとは違う方面で役に立っているので、よろしければ紹介記事をご覧ください。
HIQPARTSのDPボトルJPS。
エアブラシ塗装の効率をぐっと上げてくれるので、気になった方は是非使ってみてくださいね。