初めて見た時誰もが、「は!?」と目を疑った名前のガンダム、GQuuuuuuX(ジークアクス)がHGでキット化されました。
発売日は2025年1月17日 値段は2200円(税込)です。
名前とか、制作会社とか、いきなり劇場版とか、最初から驚かされっぱなしのこのタイトルですが、HGとして発売されたこのキットも、ほんとに凄くところが多いです。
ただ!
最初に書いておきますが、HG GQuuuuuuX(ジークアクス)は全塗装がほぼ不可能なんじゃないかと思われるくらい大変なキットではあります。
GQuuuuuuX パチ組み感想
GQuuuuuuX(ジークアクス)をパチ組みするとこんな感じ。
もう、よくまあ、これを破綻なく立体化できたなと感心するばかりです。バンダイ、すげえ!
この技術の継承が途切れたら、十数年後にはオーパーツ化しているんじゃないですかね、このキット。
ただ、パーツ自体はかなり小さく、RGですか? というような細かさになっています。
落ち着いて作れば全然、難しくはないんですが、関節の部分など、いままでのガンプラとはちょっと違う趣がありました。
あと、実物を見た方はわかると思いますが、ビームサーベルにラメが入っていてすごく綺麗。動かすとキラキラします。
ビームサーベルとしてはかなり珍しい形をしていますし、こういうのも地味に感動してました。
デザインした方がいっしょなので、エヴァっぽい印象も受けます。
可動範囲もかなり良好。膝立ちもできますし、足のデザインも特徴的ですが、自立もまったく問題ありません。
3㎜穴もあるので、空中ポーズも取れます。
税込み2200円と、少し高くなりましたが、プレイバリューは高いキットとなっています。
GQuuuuuuX 全塗装の何が大変?
さて、ここからが本題と言いますか、このキット、だいたい8割くらいは色分けがされています。
これはホントに凄いですし、はっきり言ってパチ組みでここまで色分けされていれば十分だと言えます。
ただ、もし全塗装をすると、もう不可能じゃない? っていうくらい、とんでもなく大変です。
まず、この黄色いラインがほとんど色分けされていません。
もちろん付属シールで補えるんですが、特に胸部のグレー部分に縁の部分だけイエローっていうのがなんとも厄介です。
スジボリをして塗り分けるにしても、パーツは小さめなので綺麗に行うには至難の技。
マスキングをして塗り分けるにしてもどうにも上手くいくかどうか、と言った感じ。
この時点でちょっと心折れそう。
あとは全身の赤いラインも再現されていません。
こちらは付属のシールで再現できます。
この部分はさすがに塗装するべきところではないので、シールを使ってもいいと思いますが、水転写デカールではないので厚みが気になるかも。
割と急な局面に貼るとこともあるので、シールが浮いてしまわないかも心配です。
他にも手の甲の部分ですとか、バックパックですとか、面倒な塗り分けがあります。本当に小さいところがたくさんあるんですよ。
細かいところはエナメルの筆塗りで対応できるかもしれませんが、これをすべて綺麗に全塗装するのはかなり難しい。
相当、模型の基礎能力が高くないとできないと思います。
GQuuuuuuX 合わせ目箇所
あとは合わせ目の露出箇所も紹介します。まずは脚部の真横。
脚部の裏側。
腰の部分。
このあたりはあまり目立たないので、そのままで段落ちで処理してもいいと思います。
もし、ここを消したしまいたい時は塗装の時にまた面倒なマスキングが増えます。
そして最大の難点がバックパックですね。
ここは横にズバッと、大きい合わせ目が出ます。
特にこのバックパックが大変なんですよね。ここって、可動があって挟み込みになっています。
可動があるため、もちろん後ハメは不可です。
つまり、合わせ目を消して全塗装をするときは、ここもマスキングして塗り分ける必要があるんですよ・・・。
合わせ目消し、細かい色分けまで考えると「これ、全塗装無理じゃね?」と思うこと必死だと思います。
まとめ GQuuuuuuXはどう作る?
と、いうことでHGのGQuuuuuuX(ジークアクス)だったんですが、全塗装の制作目線で見ると、なかなか厄介な個所が多いです。
しかもこれ、頑張って全塗装しても、その恩恵ってあまり大きくないように思えるんですよね。なぜなら8割くらいは、しかも重要なところは色分けがされているから。
合わせ目も、目立ちはしませんが、消して全塗装となるとかなり面倒になります。
マスキングしても綺麗に塗れるか・・・? という個所ばかりで、かなりもどかしい状態ですね。
全塗装に挑戦してみてもいいんですが、デザイナーつながりでエヴァカラーで塗っている方もけっこう見受けれます。(っていうか完成するの早くないですか?)
なので、自由に塗って楽しんじゃっていいんじゃないかなぁと思いますね。
主役機なんでいつかは1/100スケールで販売されそうですし、そのときはずっと塗りやすい状態になっているはず!
あえてノーマルカラーで全塗装に挑戦してもいいですが、HGのガンプラの中ではかなり面倒な部類に入ります。もしチャレンジしてみたい方は、心して制作しましょう。