神ヤス! はスポンジヤスリの一種で、とにかく使いやすく、愛用しているモデラ―さんも多いのではないでしょうか。
スポンジヤスリというのは、柔軟性があり、曲面に密着して表面処理ができるヤスリです。プラモデルは平らな面だけでないので、持っていると非常に役に立ちます。
ですが、模型界のスポンジヤスリの筆頭、神ヤス! には番手や厚さにも種類があり、たくさんありすぎて何を買っていいのか、正直迷うこともあるかと思います。
そういうわけで、今回はそんな「神ヤス!」についていろいろとまとめてみました。
神ヤス! は何ミリがおススメ?
神ヤス! は厚さにラインナップがあるのも特徴です。
現状のラインナップとしては、2㎜、3㎜、5㎜、10㎜となっています。
これだけあるとどの厚さを買っていいか迷うと思います。
以下、厚さについての使いやすさの紹介です。ただ、このあたりは個人的な意見も多く含んでいます。
2㎜厚

まずは2ミリ厚です。
スポンジヤスリとしてはかなり薄い部類です。

そのため、そのままで使う他、ピンセットでつまんで細かいところをヤスるのに使うこともあります。
この場合は、100円ショップで買える乱暴に使っても問題ないピンセットを使っています。
本来のスポンジヤスリとして用途だと、これよりも厚いものを選んだ方が使いやすいですね。
神ヤス! 耐久性も高いので、2㎜厚の場合、紙やすりに近い感覚で使い、本当にへなへなになるまで使い込んだりもしますね。
3㎜厚

次は3㎜厚です。
個人的にはあまり使わない厚みなんですが、スポンジヤスリとしては標準的といえます。
ピンセットに挟んで使う、というような変則的な使い方はしませんが、本来の使い方である「局面に密着して表面処理」というにはこのあたりがいいでしょう。
5㎜厚

次は5㎜厚です。
このくらいの厚さだと、ギリギリ、ゲート処理もできる感じです。
また、スポンジヤスリとしても使える厚さなので、汎用性は高いですね。
3㎜とどちらを選ぶかは、正直、好みにもよると思う。
個人的には、3㎜よりも5㎜をよく使います。
10㎜厚

最後は10㎜厚です。
今までの神ヤスと違い、形もキューブ状で小さくなっています。

硬さが絶妙で、スポンジヤスリと通常のヤスリの両方の特性があるといえるので、ゲート処理やヒケ消しなんかも余裕です。
合わせ目消しに使用することもできます。
このサイズ感と切削性の良さはかなりのものなので、使ったことがない方はぜひ使ってみてほしい。
神ヤス! のおススメ番手は?

基本的には400番・600番・800番があれば普通の製作には困りません。
私は400番と600番の使用頻度が高いです。
800番はあまり使わないんですが、サーフェイサーを吹いた後の目立つ傷を消すときに使います。
私はカーモデルもたまに作るので、研ぎ出し用の補助として高番手の神ヤスも使用しています。
研ぎ出しをする方は持っているとなにかと便利ですね。
神ヤス! は水研ぎも可能

神ヤス! は水研ぎも可能です。
水研ぎって何? って思う方もいるかと思いますが、その名の通り、水を付けてヤスリを掛けることです。
水研ぎにどんな効果があるかというと、水を付けているため、削り粉が舞わない、ヤスリを掛けている時に熱も出ないため優しく削れる、ということが挙げられます。

普通にガンプラを作っていると水研ぎをすることはあまりないかもしれません。
カーモデルでサーフェイサー吹いた後に、全体を均すときに水研ぎをしたりします。
当然、水研ぎは水に耐性のあるヤスリではないとできません。
神ヤス! は水にも耐性のあるヤスリとなります。
メンテナンスさえしてしまえば寿命は長い

神ヤス! はメンテナンスさえしてしまえば、かなり長い間使うことができます。
メンテナンス、といっても難しいことはしません。
目詰まり(削りづらくなって)してきたら、水を付けたメラミンスポンジでさっと撫でてあげるだけで大丈夫です。

さっとひと撫ですると、このように削りカスが取れて、かなり切削力が回復します。
メラミンスポンジは100円でも買えるので、用意しておくといいと思います。
まとめ
以上で神ヤス! のレビューでした。
神ヤス! はかなり高性能なヤスリで愛用者も多いです。ですが種類も多いため、選ぶときに迷うこともあります。
厚さとしては用途によって変えた方がいいですが、個人的には3㎜か、5㎜が本来の「曲線に密着して表面を処理するヤスリ」としては使いやすいです。
2㎜は使ってみるとかなり薄いので、ピンセットでつまんで細かいところをヤスるなどの使い方もできます。へなへなになるまで使い込んだりもしますね。
10㎜はスポンジヤスリとしては固すぎるんですが、ある程度の曲線には対応できますし、ゲート処理やヒケ処理なども可能です。このキューブ状の小ささが意外と使いやすかったりします。
番手としては400番か600番が基本で、必要であればそれ以上の番手を用意しましょう。
私は10000番という番手まで入った高番手の神ヤスも使用しています。
メラミンスポンジで削りカスを取れば長く使えますし、水研ぎも可能です。
神ヤスには、バラエティパックなんていうのもあります。
その名の通り、様々な厚さや番手がまとまっているパックになっていて、一つ買ってみるといろいろと試せるので、興味がある方は使ってみてください。