ACVI シュープリス製作過程

コトブキヤのアーマードコアのプラモって難しい? 制作に気を付けることは【シュープリス制作記】 

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アーマードコアは有名なゲームなので知っている方も多いと思いますが、実はけっこう昔からプラモデルでも展開されています。

最近ではバンダイからも販売されていますが、元祖はコトブキヤから販売されている「V・I」(ヴァリアブル・インフィニティ)というシリーズですね。

一番最初に販売されたキットは「ミラージュ C01-GAEA」で、発売日は2005年6月です。そのため、けっこう歴史があるシリーズです。

 

ガンプラとは違い、無骨といいますか、メカメカしさが強調されたデザインをばっちりと再現されていてめちゃくちゃカッコいいです。

ただこのシリーズ、キャラクターモデルのなかでは難しい部類に入ります。

基本的にパーツが多くて小さいため、普通にパチ組みで完成させるくらいでも、ガンプラのRGやMGよりは大変、といえます。

 

また、綺麗に全塗装をするとなると、合わせ目消しや後ハメ加工、パーツの破損など気を付けなければいけない部分も多いです。

今回は、制作中のシュープリスでこのシリーズの難易度や注意点などをレビューしようと思います。

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コトブキヤのアーマードコアはどこが大変?

今回制作しているキットは「レイレナード 03-AALIYAH シュープリス OP Ver.」です。

値段は税抜きで8000円。かなり高額な部類ですが、ご覧の通りかなりのパーツ数。作りごたえがあります。

 

コトブキヤのアーマードコアのプラモデルは、基本的にスナップフィット・・・接着剤は不要で組み立てることができます。

「なら、そんなに大変じゃなくない? とは思うかもしれませんが、たしかに組み立てるだけなら、ガンプラのMGよりすこし難しいくらいです。

では実際にどこら辺が大変なのか紹介していきます。

パーツが多く、小さいものも多い。

ガンプラとの違う点は、パーツが凄まじく分割されていて、それゆえにある各所の小さいパーツの多さです。つまり、破損や紛失を起こしやすい点ですね。

特にこのアーリヤ系統のキットには「Iの13」といういわくつきのパーツがあります。大きさが1㎜くらいしかない・・・。

 

切り離すときにぱちーんと吹っ飛ばすこともありますし、塗装した後に無くなる可能性も大きいです。ランナー片と一緒に捨てることも考えられます。

 

ちなみに私も組んでいるときに頭部のアンテナをなくしました・・・。もし見つからなければ自作するしかありません。

 

また、キットによって多少差はありますが、正直、組みやすいわけではないですね。

こちらのパーツは四パーツ構成ですが、すべてランナーが違います。なかなか探すのに面倒な思いをしますね。

全体的にこんな感じで組み立てていきます。

 

ただ、組み立てるのが大変なだけでなく、それに見合った対価はあります。組みあがるとこんな感じで、ディティールが細かくて、素晴らしくかっこいいんですよ。

苦労して組み立てて全体が見えてくると、もう、ほんと、かっこいい!

見惚れるほどの凄まじいメカメカしさがあります。苦労している分だけそう見えるっていうのもありますねー。

 

あと、ちょっと余談なんですが、パーツを触っていると、すこしベタっとしていることがあります。

これは恐らくパーツを金型から外しやすくする離型剤が残っているからですね。

そのため、塗装をする前は、きちっと洗浄をした方がいいです。

離型剤が残っていると、ふとした時に塗装が剥がれてしまうことがあります。

 

基本的にパーツはヒケだらけ(ヤスリ掛けが大変)

次の大変な点は、基本的にパーツはヒケが多い、という点です。

ちょっとヤスリで削るとわかるんですが、ダボ穴の位置が分かります。それくらいパーツは歪んでいます。

 

小さいパーツにもほぼ確実にヒケがあるので、すべてのパーツを丁寧にヤスリ掛けする必要があります。

目立つところだけやってしまうのも手ですが、全体的にきちんとヤスリ掛けをしてパーツを整えていく必要性は強いですね。

意外と多い合わせ目を消す箇所が多い

そして、次の点。

コトブキヤのアーマードコアはパーツは多めですが、意外と合わせ目が出ます。

もちろん、この辺はキットにもよるんですが、シュープリスの場合は割と目立つところに合わせ目が出たります。

 

きちっとそれを処理していくのはもちろんですが、たまに合わせ目というか隙間ができることがあります。

こういうときは従来の合わせ目消しでは処理できないので、パーツの合いの調整をしたり、瞬間接着剤パテを使って埋めてあげる必要があります。

こういった点をひとつひとつクリアしていって、全体の完成度を上げる必要があります。

後ハメ工作は必須

全塗装をする場合は、後ハメは必須です。

後ハメというのは、塗装した後に組み立てれるようにパーツを加工する工作のことです。

たとえばこれはシュープリスの脚部ですが、四角い穴を切り取って後ハメすることが可能です。

 

後ハメ工作後。横からスライドして入れることができます。

組み立てながら「あ、ここは後ハメ加工が必要だな」という個所が見つかってくるはずです。

 

ただ、シュープリスの場合ですが、後ハメ工作自体はそんなに難しくありません。

ダボを切り落とすくらいで後ハメができることが多いです。

 

なんていうか、模型を長く作っていると、後ハメされることを想定して作ってない? と感じることもあります。

「ここは後ハメ工作をした方がいいな」という点が見つかってくると思います。

武器類は基本ランナー一枚構成

アーマードコアの魅力は武装にもありますが、武器類は基本的にランナー一枚で構成されていて、塗り分けがされていません。

単純なパーツ構成になっているので、合わせ目も綺麗に出ます。

銃のグリップなど内側からヤスリを掛けなければいけない部分もあり、ここの合わせ目を消すのは中々の難易度です。

 

また、武器は一色でもそこそこ見栄えはしますが、塗り分けた方がカッコよくなる場合も多いです。

そういった場合は、頑張ってマスキングをしなければいけません。

本体は凄い分割なのに武器類だけなんでだろ、と思わなくもないですね。

 

全体的にパーツの接着や調整が必要な個所がある

最後は組み立てていくときの注意点です。

コトブキヤのアーマードコアのキットは、基本的にはスナップフィットで接着剤は必要としませんが、ちょっと触るとパーツがぽろぽろと取れます。

 

もしそのまま組み立てた場合、ポーズを付けようと思って触ると、絶対に何かしらのパーツが外れます。

そのため、最終的に組み立てる際に、可動に影響がなければ接着剤で固定してしまうことを推奨します(公式的にも接着が推奨されている部分もある)

 

また、ポールジョイントが固すぎて穴に入らないということも・・・。

だいじょうぶだろう、と高をくくって力を込めると、ぼきぃ! と折れます。

この辺も、ちょっと削って調整が必要です。

 

アーマードコアのキットは、こういった「組み立てるのに不都合な個所」を考慮しながら、組み上げていく必要がありますね。

全体的に、気を付けながら組み立てないといけません。

まとめ それでも楽しい 魅力のあるキット

コトブキヤのアーマードコアのプラモデル。製作が大変な点をまとめますと、以下の点です。

① パーツが多めで、小さく、細いものも多い

② 全体的にヒケが多く、ヤスリ掛けが大変

③ 全塗装をする場合、合わせ目消し、後ハメ工作が必須。

④ 武器類の合わせ目消しや塗装が大変。

⑤ 基本的に接着剤は不要だが、場所によっては接着する必要がある。また、ポールジョイント軸の硬さなど、全体的にある程度調整が必要。

 

といった具合です。

 

プラモデル作りに慣れる、というか、基本的なことにある程度精通していないと、上手に作り上げるのが難しいと言った感じです。 

今回は「シュープリス」でレビューしましたが、発売された時期やキットによっては、作りやすいものもあったり、これよりも難しいキットもあります。

ただ、やはり全体的に初心者向けのキットではないですね。

ガンプラのRG・MGよりは大変です。(ボークスのモーターヘッドよりはだいぶ楽ですが)

 

 

ただ、上手に作り上げるには、それなりに大変ですが、難しいだけではなく、ディティールの細かさや、完成した時の達成感はかなり高いです。

組みあがったときのキットのカッコよさは、かなりのものなのですからね。

 

同じキャラクターモデルでありながら、ガンプラとは全然違いますし、プラモデルにとって難しいというのはある意味、美点でもあります。

たしかに面倒ですが、極端に難しいわけではありません。

興味のある方はぜひ作ってみてください。(現在では高額品しかありませんが、シュープリスは2025年3月再販予定です)

 

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