塗装・工作

ガンプラの色って迷わない? ガンダムで考える『色の選び方』の話

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ガンプラに塗装をするとき、説明書にあるカラー見本を参考にする方、いるでしょうか?

私は+5%とか細かいパーセンテージまで書かれた塗装見本に「めんどくさ!」とか思ったり「なんじゃこりゃー!」とか叫んだりすることも多々ありました。

そのため、ほとんど参考にしないことが多かったです。

 

ですが、塗装をする『色』にもきちんと選ぶ『意図』があります。

色を適当に選んでも、まとまりのある完成品になりません。

今回は「ガンダム」のカラーを参考に、色の選び方を説明しようと思います。

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ガンダムの色の選び方 前提

さっそくなんですが、ガンダムの配色ってかなり特殊です。

白を基調に「赤」「青」「黄色」が混じりあっていますからね。

黒と金、赤や黒の組み合わせは、カッコいい色の配色として有名ですが、ガンダムのような組み合わせのものって中々ありません。ガンダム以外だと信号機くらいなものです。

 

ガンダムのカラーと言うのは互いの色が両極端でぶつかり合っているような組み合わせになっています。

そのため、適当に「赤」や「青」を塗装しても、まとまりのある完成品にはならいないんですよね。

 

ではどうすればいいのか、と言いますと「使われている色味を合わせる」と、まとまりのある完成品にすることができます。

ガンダムの色の選び方 色味を合わせるとは?

「色を合わせる」と言うことについて、ちょこっと説明します。

こちらは色がグラデーションになった図形で、色相環といいます。

色はこんな感じで徐々に変化して一周します。

「色味を合わせる」というのは、ガンダムの色を全体的に同じ方向に振ることを言います。

 

 

たとえば「赤」ですと、黄色によれば「朱色」に近くなり、青によれば「紫」に近くなります。

こういった感じで、「赤」「青」「黄色」を同じ方向に近い色にすれば、まとまりがでるよ、というのが今回の話です。

 

具体的に言うと、私はよく、青と黄色を赤寄りにする色選びます。

場合によっては、白をグレーや赤をピンク寄りにしたりもしますね。

ガンダムに使う色のおススメは?

実際に販売されている色で説明します。

まずは「青」ですが、よく使うのは「コバルトブルー」「ミリオンブルー」です。

コバルトブルーは、やや赤に近く、それで紫過ぎない絶妙な青です。

青系の色というのは隠ぺい力が高くない塗料が多いですが、ガイアノーツのコバルトブルーなら隠蔽力も高いので使いやすいですね。

 

あとはガンダム本体の「白」に寄せる場合は「ミリオンブルー」を使ったりもします。

更に赤系に振りたいなら、フィニッシャーズの「ブルーパープル」でもいいですね。

 

次に「黄色」ですが、クレオスの「キャラクターイエロー」かガイアノーツの「橙黄色」なんかが、赤に寄った黄色となります。(橙黄色は切らしてました、すいません・・・)

ガイアノーツの「橙黄色」は隠ぺい力が高くておすすめです。

 

最後には「赤」ですが、これは出来るだけ混じり気の無いものを選びます。

「赤」を他の色に寄せない理由は、「青」や「黄色」を他の色を赤に寄せているため、ここがブレるとまとまりがなくなるからです。

ガイアノーツの「フレイムレッド」「ブライトレッド」がおすすめです。

 

ただ、この「赤」は全体の親和性をあげるために、ピンク寄りにする、というテクニックもよく使われます。

「白」に寄せることによってまとまりを出そうという狙いですね。

ガンダムの白や関節は何を選ぶ?

ちなみにガンダムのメインとなる「白」や関節の「グレー」も、かなり選択の幅は広いです。

今回はさらっと触れますが、ガンダムの「白」は混じり気の無い「白」よりも、すこしグレーっぽい方が似合います。

と、いうのも関節が「グレー」であることが多いからですね。

「ニュートラルホワイト」なんかが使いやすいですね。

 

ただ、私個人の好みだと、真っ白でもいいと思っています。だいたい、グレーでスミ入れをしますからね。

 

また、関節部分の「グレー」も様々な色があるんですよね。

「グレー」にも、赤に寄った「ウォームグレー」や青に寄った「シーグレー」なんてものがあります。

 

ここもかなり選択の幅があるのですが、関節はメカサフを選ぶと基本的には綺麗に纏まるのでおススメです。

サーフェイサーの役割もあるので時間短縮にもなりますし。

関節も魅せるポイントにしたいなら、赤寄り、青寄り、というのも考えてみてもいいと思います。

 

ガンダムの色の選び方 応用編

歴代の主役機はガンダムカラーを踏襲しているので、応用も簡単です。

こちらはRGのウイングガンダムですが、紹介した色を使ってガンダム配色の塗装をするとこんな感じになります。

黄色と青を赤に寄せ、白はややグレーな色になっています。

 

「色を寄せてまとめる」ということを意識すると、実は説明書の色も意図がくみ取れることがあります。(単純に色を選ぶよりも高度にはなりますが)

例えば、RGウイング場合だと、本体ライトグレーの色にブルーグレーが足してあり、青分がプラスになっています。

他に赤にはピンクが足してありやや白寄りに。

青と黄色はそれぞれ赤に寄るよう混色され、さらに淡い色を足すことによって白と中和するようになっています。

 

これを意識すると、色の選び方、作り方、というものが見えてくる気がしませんか?

別にガンダムに限らず、赤い機体であれば関節も赤寄りにして、差し色として何か色を足す、とか考えれば、きちんと意図した方向に近い作品を作ることができるようになります。

説明書に書いてある色見本も、塗料を選ぶときの参考になるんですよね。

 

ガンプラの塗装をする時、なんとなく、ではなく「きちんと意図のある色」を選ぶと、きっと個性というものも出てきやすくなります。

その第一段階として、今回説明した色を参考にガンダムカラーのキットを「意図した」色で塗装で試してみてはいかがでしょうか?

ガンプラの色を選ぶときにちょっとした参考になれば幸いです。それでは。

 

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