今回は、ドライブラシのやり方を説明しようと思います。
ドライブラシというのは、乾いた塗料をパーツに擦り付けて塗装法なんですが、主に塗装はがれや陰影を強調する汚し塗装(ウェザリング)で使われます。
無塗装の状態であっても、ドライブラシを行うだけで古びた雰囲気になり、一気に模型を彩ってくれます。
それほど難しくはないので、さっそくやっていきましょう!
用意する物
用意する物はこちらです。
①平筆
②ティッシュ
③塗料
塗料は何を使ってもいいのですが、私はエナメル塗料をお勧めしています。
エナメル塗料は専用の溶剤でふき取ることが出来るので、失敗した時に簡単にリカバリーができます。
エナメル系塗料についての記事はこちらをご覧ください。
筆は平筆で、出来れば腰が強く、使い古したものがあるとベストです。
ドライブラシは筆を容赦なくパーツに擦り付けるので、すぐ筆先を痛めます。新品を使うともったいないですからね。
あと、写真に映っている下の筆のように先端をすこし切ってしまえば筆先が固くなってドライブラシに適した筆となります。
最近ではドライブラシ専用の筆というのも発売しています。こちらを使ってもよさそうですね。
ドライブラシのやりかた
では、ドライブラシのやり方を説明します。
まず、筆に塗料を含ませ、それをティッシュに擦り付けます。
すると、筆についた塗料はほとんど乾いた状態になるんですが、それで準備は完了です。
あとはそれを、エッジや凹凸にこすり付けるように動かしていきます。
作業後です。
そうするとこんな感じにエッジや凹凸の部分に色が乗り、陰影が強調されます。
無塗装のライフルにシルバーでドライブラシをしてみたものですが、一気に重厚感が増したと思いませんか?
部分的にドライブラシをやるとウェザリング塗装になりますし、全体的に施すとグラデーション風な雰囲気になります。
ただ、筆の乾き具合によっては、けっこうパーツに色が乗ってしまうので、注意が必要です。カサカサにしたつもりでも塗料って筆に残っていたりしますので。
この見極めってけっこう難しいんですが、失敗した時でも、エナメル塗料だとやり直しが効きます。
ですので、心配なく作業をすることが出来るんですよね。
ドライブラシに使う色
ドライブラシをやってみたいけど、どんな色を使ったらいいかわからない! っていう方は、とりあえずこの3色で試してみたらいいと思います。
①ジャーマングレー
とりあえず塗っておけばそれっぽくなる万能な塗料。
ただ暗い色に塗ってもあまり効果が出ないので、白とかグレーとかのパーツに使うと効果的です。
ドライブラシ以外にも使用頻度が高いので、絶対持っていた方がいい塗料です。
②クロームシルバー
ライフルや金属部分によく使います。
ジャーマングレーとは違い、青とか黒とか暗い色に使うと効果が高いです。
実はニュートラルグレーなどの明るいグレーも、塗ってみるとかなり金属っぽい雰囲気になります。
③ハルレッド
同じく金属部分に使います。
『赤錆び』っぽく見えませんか? あんまり多用はしませんが、金属部分に使うといいアクセントになってくれます。
この三色は他の記事でもよく登場するんですが、ウェザリングの基本となる色だと思うので、持っていても絶対損はしません。
塗料は本当にたくさんの種類があるので、慣れてきたら『自分のやりたいこと』を狙って色を選んでみればいいと思います。
無塗装の状態でもドライブラシをするだけで、ぐっと雰囲気が変わりますので、ぜひ一度試してみてください。