今回から、「全塗装の工程」を紹介していこうと思います。
「全塗装」というのは、その名の通り、すべてのパーツを塗装して完成させたプラモのことです。
かなり手間がかかるのですが、完成させた時の達成感は、ものすごく大きいものになります。
なんと言っても、世界でたった一つだけの完成品ですからね。
勿論、全塗装のやり方も人それぞれなんですが、自分のやり方というのが何かの参考になれば幸いです。
使用するキット
使用するキットは、HGのオリジンガンダムです。
発売は2020年と、この記事を書いている次点ではほぼ最新のキットと言って差し支えありません。
ですが、めちゃくちゃ人気があって発売と同時に売り切れ、再販されてもすぐになくなってしまうという、なかなかレアなキットになっています・・・。
全塗装を行うにあたって、まずは説明書通りに作って完成させます。
ちなみに、ガンプラの組み立て方は、こちらの記事で紹介した方法とほぼ一緒です。
パチ組みを終える
と、いうことでパチ組みが終了しました。
HGオリジンガンダムは「前期型」と「中期型」での選択式になっているんですが、やっぱり肩キャノンあってこそのオリジン版だと思うので「前期型」を選択しました。
組み立て方は上で紹介した記事とほとんど同じなんですが、ヤスリを使った工程はおこなっていません。(ゲート処理、ヒケ処理など)
ニッパーでぱちぱちと切って組み立てただけなので、パチ組み、と呼ばれる状態になっています。
と、いうのも、まずは組みあがった状態で全体のチェックするからです。
場合によっては、手を加える場所もあるため、ヤスリ掛けは後々やったほうが効率がいい、と考えています。
ちなみに、チェックする項目としては・・・。
塗り分けが必要な個所があるか?
消す必要のある合わせ目があるか?
後ハメが必要な個所があるか?
手を加えたい箇所があるか?(改修したい所があるか?)
と、言うような感じです。
あくまで、私がやっている手順ですのが、
ここをこうしたらもっとかっこよくなりそう!
ここをこんなふうにしたら後々、楽そう!
というようなところを、ざっと見て頭の中に叩き込んでおく、というような感じですね。
では、細かく見ていきます。
色分けを見る
説明書を見て、色が足りてない場所をチェックします。
HGオリジンガンダムの場合、色分けはほぼ完璧だったんですが、股間のVマークは黄色に塗らなくてはいけません。
あと、説明書にはありませんが、ライフルなんかは2~3色で塗り分けるとかっこよくなりますね。
合わせ目を探す
次に合わせ目の確認をします。
これまた、オリジンガンダムはほとんど合わせ目がありません。
ショルダーキャノンの一部分に露出しています。
あとは、ハイパーバズーカには目立つ合わせ目がありますね。
ここを、接着剤で消すか、段落ちモールドにするか考えます。
合わせ目消しの方法については以下の記事をご参照ください。
後ハメを考える
ハイパーバズーカはそのまま合わせ目を消してしまうと、すこし面倒です。
砲身のパーツ(白いパーツ)が外せなくなり、グレーのパーツと一体になります。
そういったとき、パーツを加工して後から外せるようにすることを「後ハメ」といいます。
なんとかして砲身をスライドさせて入れるようにしたいんですが、あの出っ張りが邪魔なんですよね・・・。
後ハメが出来るか、マスキングをするか、冷静に考えます。
無理やりパーツを加工するよりも、マスキングした方が楽、ということも多いんですよね。
改修するところを考える
改修。つまり、「この部分をこう変えたら、もっとかっこよくなるんじゃないかな?」と思う部分を見つけます。
例えば、バーニアを市販のパーツに置き換えてクオリティを上げたい、とかですね。
ただ、このオリジンガンダムは改修しなくても十分かっこいいと思うので、今回はそういった作業は行いません。
「塗り分け」で情報量を上げて、かっこよく仕上げていきたいと思いました。
さて、とりあえずチェックはこのくらいです。
それでは、全体を実際に作業する段階に入ります。