塗装をする時、余計なところに塗料が乗らないように保護することを『マスキング』といいます。
マスキングをするところが直線なら、まだ楽なんですが、たまに、『円形』のマスキングが必要になることがあります。
ガンプラではバーニアの部分に多いですね。
マスキングテープはカッターで好きな形に加工することが出来ますが、綺麗な円形を切るのは至難の業です。
そういったとき、『ハトメ抜き』や『円形マスキングシート』を使えば簡単に円形のマスキングをすることが出来ます。
今回は、意外と難所な円形のマスキングを簡単にする方法を紹介しようと思います。
『ハトメ抜き』を使う場合
まずはこの『ハトメ抜き』（またの名を穴あけポンチ）を使う方法です。
使い方は簡単です。
ハトメ抜きは円の形に刃があるので、マスキングシールにぐいっと押し付けるだけでＯＫ。
そうすると、このようにマスキングテープを円形に切り抜くことが出来ます。
本当であれば金槌のようなもので、上からトントンと叩いて使用するのですが、マスキングテープくらいなら手で、ぐっと押しても切ることが出来ます。
ただ、少し力は入れなければいけないので、怪我には注意です。
もちろん、切り抜いた余りも使うことが出来ます。
プラモデルの円形は『径』というのがある程度決まっているので、意外とぴたり、と決まるんですね。
ちなみにハトメ抜きは100円ショップでも買うことが出来ます。
見た目は工具っぽいんですが、本来は革製品に穴をあけるものなので、私は手芸コーナーで見つけました。
ただ、100円ショップで売っているハトメ抜きは、大きさの種類は少ないです。
もしたくさんのサイズが欲しいのであれば、専門の物を購入した方がいいかもしれません。
円形マスキングシールを使う場合
次は『円形マスキングシート』を使う方法です。
実は、円をマスキングする専用のシートがハイキューパーツから販売されています。
最小サイズは1ミリから用意されています。
キャラクターモデルの円形は、だいたいこれで対応できるのではないでしょうか。
円形マスキングシートのサイズ一覧。
円形のマスキングは難所ではありますが、普通ならそれほど多用することもないので、1枚ずつ持っているだけでも、かなり重宝するはずです。
もちろん、縁と本体、両方使うことが可能。
市販されているだけあって、精度も問題ありません。
ハトメ抜きだと、手で作業するので、どうしても切り抜きにがたつきが出てしまうことはあるんですよね。
実際、バーニアにマスキングシートを使ってみました。径もたくさんあるので、探すとほぼぴったりのものを見つけることができます。
あとは、はみ出たところを普通のマスキングテープで覆ってあげて、エアブラシとエナメル系塗料を使えば、簡単に塗り分けることが可能です。
しかも、このマスキングシートは値段もかなり安いです。だいたい、300円前後で購入が可能です。
普通のマスキングテープでは難しい円形のマスキングも、こういった道具を使えば簡単におこなうことができます。
ハトメ抜きはひとつあれば無限に円形シールを作りだせますし、精度の高いマスキングシートも値段は高いものではありません。
もし役に立ちそうと思いましたら、ぜひ使ってみてください。すごく楽になりますから。
