いよいよ作業も大詰めです。
残る作業は、塗装と組み立てになりました。
まずは塗装の下準備としてサーフェイサーを吹いていくんですが、その前にパーツを洗浄して綺麗にしておきます。
下地塗装
ゾゴックの「赤」になる部分はピンクのサフ。その他はクレオスの瓶サフ1200番を使っています。
このまま何事も無ければ塗装に入れるんですが、残念ながら処理があまい部分が次々と見つかってしまいます・・・。
分かりやすい箇所だと、丸い部分ですね。
モールドを埋めるためにカラーパテを使ったんですが、ヤスリ掛けがあまかったせいで、凹凸が出来ています。
捨てサフの段階でかなり綺麗に処理をしたつもりでも、こういうことは普通にあります。
めげずに再びヤスリを掛け、その後、同じ色のサーフェイサーを吹きました。
基本塗装
下地塗装が終わったら、基本塗装に入ります。
メインカラーは「赤」と「黄色」です。
メインとなる赤は、クレオスの「ハーマンレッド」に「色ノ源 イエロー」を足してちょっとだけオレンジに振った色にしました。
黄色は「キアライエロー」に「マゼンタ」を足して作ってます。
イエローは色が薄いものと濃いものの二種類を用意しておきます。
メインその②は、関節や本体部分の暗い色になる部分です。
メインの黒(スリッパ部分)はフェニッシャーズの「カーボンブラックマット」。
バックパックはナスカのメカサフ「スーパーヘヴィ」。
関節は「スーパーヘヴィ」を下地にフェニッシャーズの「ファンデーショングレー」を使いました。
関節部分は、ちょっと下地を残して、グラーデーションっぽくしています。
仕上げは、ガイアの「フラットクリアー」を使いました。
工作期間は長かったんですが、元々が旧キットの為、パーツ数はそれほど多くありません。
マスキングも、それほど苦労しませんでした。
塗装は意外なほど短く済みましたね。
ドットパターンの塗装
このゾゴックには各所にちょっとだけ「ドットパターン」を入れています。
メインとなる「黄色」の色は主にこの塗装に使用します。
ドットパターンの正式名称は「ドットマトリクス迷彩」と言って、本来であればとんでもなく面倒な手順で塗装をしなければいけません。
しかし、ハイキューさんの「ドット迷彩用マスキングテープ」を使えば、滅茶苦茶簡単に「ドットマトリクス迷彩」を行うことが出来ます。
ドット迷彩用マスキングテープは、こんなふうに最初からパターンが切れ込まれているので、普通のマスキングテープと同様、ドットパターンにする場所に貼り付けて塗装するだけです。
それをどこに使っていくかと言うと・・・。
まずは脚部の下半分を「イエロー」で塗装します。
その上から先ほどのマスキングテープを貼ります。
そして、その上から最初のイエローとは色味を変えたイエローを塗装。
そして乾燥した後、マスキングテープをはがします。
すると、最初にしたマスキングのパターンが残ったままになり、ドットパターンが完成します。簡単でしょう?
しかし実に見づらいですね!
ちょっと反省・・・。
組み立て開始
塗装が完了したら、次は組み立てです。
基本的にがっつりと接着してしまうんですが、最初の内にしっかり「軸」を作っておいたのがここで活きます。
主に使う接着剤はこのふたつ。
ウェーブの「エポキシ接着剤」と「高強度瞬間接着剤」です。
普通にガンプラを作っている人は、このエポキシ系接着剤にはあまり馴染みがないかもしれません。
このエポキシ接着剤は、A剤とB剤を混ぜて使うタイプの接着剤で、エポキシパテの接着剤バージョンと言えます。
エポキシ系接着剤の特徴は大きく分けて三つあります。
①下の塗装をまったく溶かさない
②乾燥する前であればはみ出した接着剤をエナメル系溶剤でふき取ることができる
③接着力が強固!
接着剤は色を溶かすので、塗装をしたあとにパーツをくっつようとすると、どろっと下地が溶けだしてしまい、とても汚くなってしまうことがあります。
ですが、エポキシ接着剤なら、そのリスクを負うことなく組み立てをすることが出来ます。
逆に気を付けなければいけないことは・・・。
①接着剤が糸を引くので、意外な所に付着する。
②硬化が始まるまでは、ほとんど粘性が無い。(接着に時間がかかる)
といったところですね。
特筆する部分は②であり、効果が始まるまでは平らなところでパーツを保持しておく必要があります。
「ほんとにくっつくのかな?」と不安になるかもしれませんが、時間が経つとがっちりと固まってくれますよ。
エポキシ接着剤は、特徴を捉えれば製作にとても有効な接着剤です。
スケールモデルなんかではよく使われるイメージですね。
組み付け完了
組み付けは、とにかく焦る心を押し殺すのがポイントです。
ここで焦ってしまうと、ほんとに失敗してしまいます。
ひとつずつ、確実に接着していくと・・・ついに完成です! 長かった!
一度固まってしまうと、エポキシ接着剤はかなり強固なので安定感もあります。
台座を作る
で、後は「台座」を作っていきます。
せっかく固定ポーズで作るので、飾って置く場所というのも用意していあげたいと。
まずは「枠」となる部分を作っていきます。
写真立ての裏なんですが、写真を立てる足のような部分があるので、ペンチなどで、べきっとそこを取り外しましょう。ここは、干渉して邪魔になってしまいます。
ベースに使うのは100円ショップなどで売っている「写真立て」。それと1ミリのプラバンをメインに使っていきます。
次に、写真を入れる部分が外れてこないよう、周囲をパテで埋めます。
外した足は、底の強度を出すため、中心にボンドで貼り付けました。
ちなみにこのパテも、100円ショップで売っているものです。「穴埋めパテ」という名称で、チューブに入っています。
周囲の木枠は、そのままではこれまた100円ショップのニスで塗装します。これで「枠」は完成です。
次はベースとなる部分です。矢印の部分の長さを量り、同じ寸法で1ミリのプラバンをカットします。
切り取ったプラ板には「パネルライン」を意識したスジ彫りを入れます。
実際にスジ彫りを入れる前に、下書きをしてイメージを掴んでおきます。
ちなみにプラバンはつるつるしているので、そのままではシャーペンで書き込めませんが、ヤスリでちょっと荒らしてあげれば線が引けるようになります。
スジ彫りをして、ずれてしまった所はパテで修正です。
プラ板を下に敷いて、高さを検討。のちのち、ベースのプラバンに貼り付けて、高さを出します。
ベースの塗装をします。まず黒サフで全体を塗装しました。
その後、シルバーでちょっと下地を残すような感じで・・・グラーデションっぽくなるように塗装しました。
最初に作った枠に取り付けるとこんなふうになります。基地の床というか、そんなものをイメージしていたんですが、どうでしょうか?
で、ここからが大事なんですが、作った台座の上にそのままキットを乗せてしまうと、ちょっとした瞬間に台座から転げ落ちて、大破! ということになりかねません。
ですので、固定ポーズで作っている場合は、台座に固定してしまったほうが無難です。その場合、接着剤だけを使って固定するよりは、下から軸を差し込んだ方が強度が出ます。
真下からピンバイスで穴をあけ、3ミリのプラ棒をセットします。
今回はプラ棒を使いましたが、アルミ線でも(と、いうかアルミ線の方がいいかも?)いいと思います。
あとはすべての作業を終えた後、がっちりと固定してしまえばOKです。
これで台座は完成ですね。