ガンダムマーカーはモデラーであれば誰でも知っているような塗料ですが、初心者向けということもあり、実際に使った作品はあまり見ることはありません。
ですが、塗料として性能は中々なもので、模型を始めたばかりの方でも、じゅうぶん塗装を楽しむことができます。
と、いうことで今回は、実際にガンダムマーカーを使って、HGのキットをひとつ作ってみようと思います。
ただ組み立てただけのキットよりも、ぐっとかっこよくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
HG ガンダムバルバドスを組んでみよう
使用するキットはこちら。
名作キットとして名高い「HGガンダムバルバドス」です。
初心者におススメするキットと聞かれれば「EGガンダム」が一番と答えますが、このキットもかなりおススメです。
パーツ数も少なく、値段も安い、そしてなによりカッコイイ!
定価で1100円(税10%込)ですので、値引きされていて1000円以下で買えることも多いです。
説明書通りに進めば、初心者の方でも簡単に組み立てることが出来ます。
ガンダムマーカーで部分塗装をする
今回の趣旨はガンダムマーカーでの塗装です。
用意する物は、
塗装用のガンダムマーカー各種。
ガンダムマーカーの「消しペン」。
100円ショップで買った綿棒。
デザインナイフ。
になります。
紹介の記事でも書きましたが、ガンダムマーカーはすべてのパーツを塗装する「全塗装」には向きません。
ガンダムマーカーは「ペンの塗り跡」というのが目立ってしまうからですね。
ですので、ガンダムマーカーでの塗装は、
① 足りないところの色を塗る、部分塗装。
② アクセントとして色を足してあげる塗装。
の2点が中心となります。
パッと見て、ガンダムバルバドスは各所に色が足りません。
わかりやすい部分だと、肩アーマーのパーツです。
赤い丸の部分はそれぞれ、赤、黄色となっていますが、キットだと真っ白です。
こういったところを、ガンダムマーカーで塗っていきます。
赤のラインはガンダムメタレッド。
黄色いところは、似合うんじゃないかと思ってグレーにしてみました。
多少はみ出しても問題ないので、ガンガン進めていきましょう。
で、はみ出したところは「消しペン」でふき取っていきます。
「消しペン」は先端を綿棒に接触させると、じわっと溶剤がしみ込んでいきます。
その溶剤がしみこんだ綿棒で、ささっと拭くと、はみ出したところを綺麗にふき取ることが出来ます。
綿棒は汚れてしまうので、定期的に交換しましょう。
あと、はみ出した場所をふき取る工程で、不意に綿棒が触れてしまい、塗った場所がはがれてしまうことがよくあります。
その場合、くじけずに塗り直します。
何度か繰り返して、いい感じになるところまで、頑張りましょう!
また、場所によってはデザインナイフの刃先で、カリカリと削ってしまうのも有効です。
綿棒って、先が太いので、どうしても拭き取れない場所が出てしまうんですよね・・・。
アクセントとしての塗り分けはモデラーが自分で決めることが出来ます。
塗り分け部分はモデラーの個性が出る部分でもありますので、「ここは別の色の方がかっこいんじゃないかな?」とか思いましたら、ガンガン挑戦してみましょう。
今回、シリンダーの部分は金属色で塗り分けてみました。
赤ではなく、ゴールドでもカッコ良さそうですよね。
ある程度塗り分けたら組み立ててみます。
いい感じですね。ちなみに、カメラアイはシールを推奨します。
正直言って、HGサイズのカメラアイはガンダムマーカーで綺麗に塗るのは難しいです。
塗装自体も、あんまりイライラせず、楽しく塗ることを意識しましょう。
さて、パーツを塗り終わったら、次はスミイレをしてみます。
ガンダムマーカーでスミイレをする
次はスミイレを行います。
用意する物はペンタイプのスミイレ用ガンダムマーカー。
そして消しゴムです。
使い方は凄く簡単です。
溝のある部分をペンでなぞるだけ。
そうすると、当然、派手にはみ出してしまいますが、その部分は消しゴムで擦ると消すことが出来ます。
この要領で溝のあるところにスミイレをしていきます。
ただ、きちんとした溝が無いと綺麗にスミを引けないので、そこは注意点ですね。
これに気付くのがちょっと遅く、綺麗にスミが入らない場所が何か所か出来てしまいました・・・。
武装の塗装
最後は武装の塗装です。
メイスは本体と合わせて赤とシルバーで塗り分け。
刀の塗装には「ガンダムマーカーEXメッキシルバー」を使用しました。
この「ガンダムマーカーEX メッキシルバー」ですが、凄い性能をしています。
値段は600円ほどと少し高いんですが、普通に塗るだけで有り得ないメッキ感が出せます。
全ての塗料のなかでもかなり特殊な方で、いろいろなところに応用が効きそうなガンダムマーカーですね。
仕上げ作業 クリアーコートをしよう!
仕上げとして「つや消しスプレー」を吹きます。
ガンダムマーカーは塗膜があまり強くないので、触っているとはがれてしまうことがあります。
それを防ぐためにクリアー(つまり透明な塗料)を上から塗って保護してあげます。
同時につや消しにしていると、プラスチックの質感が変わって、ぐっとかっこよくなります。
本当にかっこよくなるので、つや消しのコートはやってみた方がいいですよ!
たくさん種類がありますが、性能、安全性高い、水性のプレミアムトップコートがおススメです。
HG ガンダムバルバドス 完成!
さて、そうしてトップコートが乾きましたら、ガンダムマーカーで塗装したHGガンダムバルバドスの完成となります!
どうでしょうか?
部分塗装をして、アクセントで色を足し、つや消しスプレーを吹いただけですが、かなり雰囲気が変わったと思います。
ガンダムマーカーは乾くのも早いので、さくさくと塗装をすすめることが出来ます。
マーカーを単品で買って、すこし色を足すくらいならあまりお金もかかりません。
さて、綺麗な感じで仕上げたいなら、これで完成となります。お気に入りのポーズを決めて飾ってやりましょう!
ただ、ガンダムバルバドスはウェザリング(汚し塗装)も、非常に良く似合うキットとなっています。
今回と同じよう、気負わずに汚してみた記事もありますので、よろしければご覧ください。
なかなか奥が深いガンダムマーカー。
ちょっと塗装をしてみようかな、と思いましたら、ぜひ使ってみてくださいね。
それでは。