ガンプラの中には『変形するもの』もたくさんあります。
MAや飛行機などに変形し、姿を変える。ロマンがありますよね。
ですが、変形するガンプラはプラモデルとして大きなデメリットも持っています。
結論から言うと、私は変形機能のあるガンプラは、変形を機能を廃して作ってもいいと思っています。
ぶっちゃけ、制作がぐっと楽になるんですよね。
変形するガンプラのデメリット
変形するガンプラのデメリットは大きく分けて三つあります。
① 破損させる確率が高い
② プロポーションの改修が超大変
③ そもそも、完成させたら変形させない
ひとつずつ説明しますね。
① 破損させる確率が高い
まず①ですが、変形するガンプラは稼働する箇所が多いです。
可動があればあるほど、ガンプラは破損する確率が上がります。
「ここを、こう、動かして・・・」
と、関節を動かしたとき「ぱき」っとやってしまったこと、経験ありませんか?
変形キットは稼働が多いため、関節部が繊細な物が多いです。
妙な場所に可動がある場合もあります。
それに、全塗装をする場合は、多少なりともプラスチックを脆くする溶剤を全身に吹きかているんですよね。
負荷がかかったパーツは白く変色することがありますが、そこに溶剤が掛かると・・・さらにパーツが破損する確率があがるんですよね。
実際、このMGイージスは、変形させようと思って関節を割りました(泣)
② プロポーションの改修が超大変
次は②です。
これは、プロポーション(スタイル)を自分好みに改修したい、という方向けです。
変形するガンプラ、微妙にカッコ悪い、と思ったことはないですか?
プロポーションと変形させる機能を両立させることは、実は超大変です。
ですので、変形キットというのは、微妙に人型から外れているものがあります。
じゃあ、プロポーションを自分好みに改修しよう! と思っても、変形機能を残したままでプロポーションをいじるのは、それこそ超難儀です。
スタイルの改修に延長工作は必須だともいますが、あっちを伸ばし、こっちを伸ばし、なんてやっていると収拾がつかなくなります。
もしスタイルをいじるなら、いばらの道を行かなくても、変形機能を廃した方がずっと楽でかっこよく仕上げられると思いませんか?
ですが、最近のキットは、技術が進んでプロポーションと変形機構を両立しているキットも多いんですよね。(MGイージスなんて感動しました)
ですので、あまりプロポーションについては考えなくてもいいかもしれせん。
このあたりは、バンダイさんの技術力の凄さですね。
③ 完成させたらそもそも変形させない
これがもう全てと言っていいです。
完成させたキット、変形させますか?
写真を撮る方やユーチューブにアップしている方なら、一度は変形させるかもしませんが、「今日は飛行形態の気分かなー」と思って変形させること、あまりないんのではないでしょうか?
最近は説明書を見ないと変形できないようなキットもありますし・・・。
また全塗装を強いたら、塗装が剥げる、なんてデメリットもあります。
苦労して完成させたキット。
破損や塗装剥げの危険を冒してまで変形させるメリットってあるでしょうか?
わたしは、とてもできません。
変形させないことのメリット
と、いうことで、私は基本的に変形するキットは変形させずに作っています。
じゃあ、実際なにをやっているのか、という話ですが、簡単です。
不要な関節を、接着剤でがっちりと固定してしまう。
それだけです。
そうなると、変な方向に曲がる間接がなくなるので、ぐっと制作が楽になる。
完成後のポージングも、ぐっとつけやすくなります。
ただ、私は変形キットが嫌いというわけじゃないんですよ。
魅力の一つとなっているキットもありますし、変形というのは『ロマン』があります。
いつかは「リジェネレイトガンダム」をスクラッチする、という夢もありますし。
ただ、プラモデルと変形って相性が悪い・・・!
こればっかりはホント、どうしようもない真実だと思います。
玩具のようにがっちりと剛性を持たせるならともかく、プラスチックにあの動きは無理させすぎ、だと思うんですよ。
あくまでイチモデラ―として制作方針の話ですが、変形するキットは、変形機能を廃して作ってもいいのでは、という話でした。
もし、なにかのヒントになれば幸いです。