作りたいガンプラがたくさんある・・・!
だけど、作る時間がない・・・!
そんな悩みをお持ちの方は、簡単フェニッシュで仕上げてしまうことがおススメです。
「簡単」とは言うものの、最近では手順も洗練され、本当に楽しくカッコよく作ることができますよ!
では、さっそくやっていきましょう!
使用するキット
使用するキットはこちら。
『MGエクリプスガンダム』です。値段は5500円(税込)となっています。
全身がトゲトゲで、特徴的なフィルムを持ったガンダムですね。
MG(マスターグレード)なら、色分けがほぼ完璧なので、色を塗らなくてもウェザリングだけでカッコよく仕上げられます。
フレームの塗装
まずはフレームの塗装です。
まずは、ガンダムマーカーの『リアルタッチマーカー・ブラウン』を使います。
これを、わさーっと全体に塗っていきます。
その後、すぐにティッシュで拭きとります。
「え? 拭き取るの?」と思うかもしれませんが、だいじょうぶです!
リアルタッチマーカーは一度塗ってしまうと、拭き取っても多少、色が残ります。
これは、フィルタリングという技法になります。
ティッシュで拭きずらい場所は、綿棒などを使えばOKです。
その後に「ウェザリングマスターFセット」の「チタン」を擦り付ければ、フレームに金属感が出ます。
作業後はこんな感じですね。
作業後との違いが分かるように比較写真も用意しました(右側が作業後です)
1パーツ3分くらいで出来るんですが、どうでしょうか、意外と変わるものでしょう?
外装の塗装① スミ入れ~デカール貼り
次は外装です。
まずは『リアルタッチマーカー・グレー』でスミ入れ。
溝に沿ってペンを動かし、スミを流し込んでいきます。
そして、完全に乾ききる前にティッシュで拭きとる。
すると、溝の部分だけに色が残ります。
これでスミ入れはOKです。
ちなみに、普通のスミ入れ用マーカーを使っても全然問題ありません。
その後、外装にはデカール(シール)を貼ります。
今回はキット付属のものを使用しました。
組上がるとこんな感じ。
あと、ワンポイントとして「色を足しておきたい」と思ったところは今のうちに入れておくといいです。
フロントアーマーの赤い部分などアクセントとして色を入れてみました。
はみ出したら、デザインナイフでかりかりと削ってしまえばOKです。
スミ入れ、デカール、部分塗装で、ちょっとずつ情報量を上げていきます。
外装の塗装② スポンジチッピング
次はスポンジを使って「チッピング」をします。
ちなみに、「チッピング」っとは、簡単に言うと「剥がれ塗装」の一種です。
ぶつかったりすると塗料がはがれたりして下地が出てきたりしますが、それを再現するウェザリングのテクニックですね。
詳しいやり方はこちらの記事でも紹介しているので、よろしければご覧ください。
今回は水性ホビーカラーの「焼鉄色」をメインに使います。
ますはスポンジの端に「焼鉄色」をちょっと含ませ、ティッシュにとんとんと叩く。
すると、色はほとんど乾いてしまいますが、それで問題ありません。
それをパーツのぽんぽんと押し付けていきます。
ポイントは、エッジ(パーツの端)を強めにポンポンすることです。
ほとんど乾いた塗料を押し付けているので、作業後はこんな感じに仕上がります。
一気にウェザリングをした感がでる、不思議な技、それがスポンジチッピング。
ぜひやってみてほしいです。
あと、白、赤、青、黄色のパーツには「焼鉄色」を使いましたが、もともとが黒いパーツにはほとんど効果がありません。
黒いパーツには「シルバー」でチッピングをしています。
外装の塗装③ リアルタッチマーカーで仕上げ
仕上げに、「リアルタッチマーカー・ブラウン」でさらに汚しを入れていきます。
ほかに用意する物はメラミンスポンジです。
100円ショップで購入できます。
まずはパーツの縁にリアルタッチマーカーブラウンをわさーっと塗っていって・・・。
綿棒でそれを引き延ばしていきます。
作業後。
チッピングと同じように、縁の部分を強めに残すといいですね。
そして、メラミンスポンジで、色味を調整します。
メラミンスポンジでこすると、リアルタッチマーカーは簡単に落とせます。
やりすぎるとチッピングした焼鉄色まで落ちるのでそこは注意ですね!
比較写真です。
さらに汚れたーって感じがでますよね。
これを白いパーツに行っていき、エクリプスガンダムの完成となります。
MGエクリプスガンダム 完成
無塗装、ウェザリング仕上げのエクリプス、完成です。
このあとに艶消しスプレーを吹いて塗膜を保護するんですが、気にしなければこのままでもいいかもしれませんね。
仕事が終わって疲れていても、ちょっとした時間を使って作業を進めても一週間ほどで完成させることができました。
武器類はこんな仕上がり。
情報量が上がっているので、無塗装ですが、なかなかカッコよく見えるのではないでしょうか?
この方法は、
「週末でつくるガンプラ凄技テクニック ~ガンプラ簡単フィニッシュのススメ~」
「ビギナーでもうまくいく! ガンプラお気楽製作ガイド」
の2冊を参考に制作いたしました。
実際はランナーのまま塗装したり、「神のペン」と呼ばれる自作(?)マーカーなどを使って、もっとカッコよく仕上げています。
めっちゃいい本なので「作りたいプラモがたくさんあるけど時間がない!」って方はぜひ読んでほしいです。(エアブラシが持てない方にもおススメ)
実際にやってみるとわかるんですが、どんどん変化していく機体に、時間を忘れて熱中してしまいます。
簡単フェニッシュとは言うものの、決して馬鹿には出来ません。
意外と「もうこれでいいじゃん」とか思ってしまうかもしれませんよ?