知っている人も多いと思いますが、プロモデラーにセイラマスオさん、という方がいます。
この方、とにかく凄いプロモデラーでして、
① 塗装は基本、水性塗料の筆塗り。また無塗装で仕上げることもある。
② ディティールアップに使うプラ材は、ほぼランナーから自作。他キットからの流用パーツも使い方が超上手い。
③ 高価な工具はほとんど使わない。スジ彫りですら普通のカッターを使用。
④ 全身に施される独特のディティールは『マスオディティール』という異名を持つ。
⑤ パテはもちろん、サーフェイサーすら使わない。
と、他に類を見ない、まさに我流と言えるモデラーです。
信じられない模型環境ですが、セイラさんが作られる作品はどれもが本当にかっこよく、強く目を引き付けられるものばかりです。
高価な道具が無くても。
エアブラシが無くても。
めちゃくちゃかっこいい作品が作れる・・・!
それを体現しているセイラマスオさんには、多くのファンいますし、憧れているモデラーさんもたくさんいます。
そんな、セイラマスオさんのファンにおススメしたい模型本。
それが『ガンダムウェポンズ ガンプラLOVE編』になります!
セイラマスオさんは、どんな作品を乗せているの?
この模型本は、普通の作例、というものがほとんどありません。
ほとんど、ミキシング作品(他のキットからパーツを流用してオリジナル性を高めた機体)で構成されている、ちょっと特殊な作品集です。
そしてこの本の、実に6割ほどがセイラマスオさんの作品となっています。
ハイディティールなセイラマスオさんの基本のガンプラから。
Zガンダムカラーに塗装されたHGセイバーガンダム、ジオを踏襲したカラーリングとシルエットをしたプロヴィデンスなど、独特のアイデアやカラーリングを楽しめる作品が掲載されています。
セイラマスオさんは、最新のキットではなくちょっと古いキットを作られることも多いんですが、それがどう洗練され、変化しているのかを見るのも楽しいところですね。
セイラマスオさんのツイッター
どんな作品を作っているのか見てみたい! という方もいると思います。
セイラマスオさんはツイッターもやっていますので、(はじめられたのはかなり後発ですが)そちらのほうで、製作過程や完成品を見ることが出来ます。
むしろ、ツイッターだけでも良さそうですが・・・まとまった過去作品が見られるのは、この作例本だけになります。
セイラマスオさんだけじゃない! 他の作例も凄い
ちなみに、他の作例もすごいです。
プロモデラーが、己の妄想を叩き付けたかのような作例ばかりで、その発想力、技術力を存分に堪能できる一冊となっています。
たとえば表紙の奥に映っている機体。(ちょっと隠れちゃってますけど)
リヒト・ナイチンゲールという作品で、ほぼ流用パーツで構成されたオリジナルのナイチンゲールです。製作者は林哲平さんになります。
発売はすこし古いので新品を手に入れるのはちょっと難しいかもしれませんが、電子書籍で販売もされています。(スマホだとちょっと読むのは厳しいかもしれませんが)
セイラマスオさんのファンはもちろん、色あせることの無い、プロの技を感じ取れる一冊です。
よろしければ、ぜひご覧ください。絶対、損はしませんよ。
ちなみにこちらの本もおススメです。
セイラマスオさんの作品は掲載していませんが、『セイラマスオさん風のガンダムをつくる』方法が載っています。
筆者はリヒト・ナイチンゲールの制作者さんである林哲平さん。
リンク先の紹介ページでは見本も多めに掲載してあるので、ぜひご覧ください。