ガンプラを作っていると、どうしても埋めたい隙間やモールドなどが出てくると思います。
また、スジボリや彫る系のディティールアップを失敗してしまった・・・そんなこともありますよね。
こういったとき、エポキシパテを使うと簡単に穴を埋めることは出来ますが、正直、用意するのが面倒だったり、硬化する時間がもったいなかったりすると思います。
ですが、瞬間接着剤のシアノンDWを使えば、エポパテを使用するよりもはるかに簡単に、短い時間で隙間や穴を埋めることができます。
ある程度ガンプラを作っていると、本当に必須になるので、ぜひご覧ください。
瞬間接着剤 シアノン DW
シアノンDWは中粘度の瞬間接着剤で、液体タイプよりも、どろっとしているのが特徴です。(ちょっと汚れているのはごめんなさい)
実際に出してみるとこんな感じです。通称「白い瞬間接着剤」と呼ばれます。
これをそのまま傷や隙間に盛り付けて、パテの代わりとして使用します。
もちろん接着剤としても使えますが、どちらで使う場合でも硬化が遅い点は注意が必要です。
ちなみにシアノンには『SW』というものがありますが、模型用としてよく使われているのは『DW』の方なのでご注意ください。
シアノンDWを使うときにあると便利な物
シアノンは、そのままでも使えますが併用すると更に便利な道具がふたつあります。
ひとつは『瞬間接着剤硬化促進スプレー』。
これは、吹き付けると瞬間接着剤を一瞬で硬化させることができるスプレーです。
シアノンは硬化するまでに時間が掛かるのがネックです。
これがあれば、硬化を促進してすぐに作業に入れます。
もちろん、『瞬間接着剤硬化促進スプレー』は普通の瞬間接着剤にも使えるのですごく便利ですよ!
もうひとつが『SSP瞬間接着剤パテ』の・・・粉。HGパウダーですね。
SSP瞬間接着剤専用と書いてありますが、シアノンとこの粉と混ぜ合わせると、粘度と切削性が向上して使い勝手がよくなります。
シアノンDWとHGパウダーを使ってモールドを埋める【実践】
実際に、写真のモールドをシアノンとHGパウダーを使って埋めてみようと思います。
こういったモールドを埋めたい時、シアノンがないとエポキシパテなどを使うのが一般的になります。
シアノンと、SSP瞬間接着剤のHGパウダーを混ぜ合わせる理由は粘度が上がって、使い勝手がよくなるからです。(シアノンだけでもできないことはないのですが)
ちなみに、ガムテープを二つ折りにしたものをパレットにすると、使用後にすぐ捨てれるので便利ですね。
混ぜ合わせたものを埋めたい箇所に盛り付けます。(余計なところに付かないよう、マスキングテープで保護しています)
自然に硬化させてもいいんですが、上で紹介した瞬間接着剤硬化スプレーを吹くと一瞬で固まるので、すぐに次の作業に映れます。
硬化したらヤスリで整えるだけ。気泡もほとんどなく、見事に埋まりました。
盛って、スプレーを吹いて、削るだけ。
シアノンのみで使用する場合でも、それは変わりません。
たったこれだけなので、難しいことは何もありません。感覚的に使うことができます。
パテが硬化するまで、数時間と待つ必要がありません。
これをたったの数分で行えると考えると、すさまじく作業効率が上がると思いませんか?
アルテコパウダーはベビーパウダーでも代用可能
切削性や使い勝手を向上させるため、SSP瞬間接着剤パテの粉を使用することは多いんですが、このために1000円ちょっとのSSPを買うのは・・・という方もいるかと思います。
実はSSPパテの粉、ベビーパウダーで代用することが可能です。
注意点としてはタルクという成分が入っていないと固まらないということ。
あとベビーパウダーは独特の臭いがするので、それが嫌という方もいるかと思います。(ちなみに私は苦手・・・)
個人的には、一回SSPパテを買うとHGパウダーは十分な量が手に入るので、機会を見て購入する方をお勧めします。
シアノンの使用頻度が高く、すぐにSSPの粉がなくなってしまう、という方はベビーパウダーを検討してみてもいいと思います。
エポパテなどでは時間が掛かる穴埋め、スジボリやマイナスモールドなどの彫るディティールアップのリカバリーなど、シアノンを使えば驚くほど短時間で作業を進めることができます。
もしかしたら貴方の模型ライフの革命的な作業効率アップになるかもしれません。シアノン、ぜひ試してみてくださいね。