HGサイズのガンプラは、装甲裏になにもディティールが入っておらず、のっぺりとしている面になっていることがあります。
そのままの状態では、どうしてもおもちゃ感が出てしまうので、どうにかしてディティールを入れたい、と思う方もいるのではないでしょうか?
すこしコツのいる作業ではあるのですが、今回はそんなアーマー裏・装甲裏の工作方法を3つ紹介しようと思います。
プラバンで蓋を作る
まず、一番基本的な作業がこちらです。
プラバンを使って蓋を作り、そこにディティールを追加する方法ですね。
使用するのはプラバンとマスキングテープです。
プラバンは0・5㎜厚のものが使いやすいと思います。
まずマスキングテープを装甲裏に貼り付け、周囲をシャープペンでなぞってトレースします。
それをプラバンに貼り付け、トレースした線をもとに切り離せば、型紙ができます。
それと、トレースに使うペンは出来るだけ細めの線を引けるものを使うのがおススメです。
油性ペンなど線が太いものは、その太さのせいで切り離す時に若干のズレが出る原因になります。
HGサイズのガンプラだと、その小さなズレのせいで上手くはまらなかったり、小さくなりすぎたりしてしまうことがあります。
また、マスキングテープ一枚で形をトレースするのが難しければ、複数枚に分けてもOKです。
こちらの方がやりやすいかもしれませんね。
あとは細いプラバンを貼ったり、タガネでスジ彫りをして、ディティールアップしてやればそれっぽくなります。
写真は、MGなどで良く見るトラス状の装甲裏を意識してみました。
・・・このあたりのディティールはけっこう難しく、かっこよくするにはセンスが必要です。
どうしても思いつかない方は、私のようにMGもガンプラを参考にしてもいいと思います。
それと最後にですが、フロントアーマーは内側に角度が付いていることが多いです。
端のギリギリでプラバンをカットすると、その内側の角度に干渉して綺麗にはまらなくなってしまうので、プラバンを重ねて高さを付けるか、ヤスリで削り込みをしましょう。
精度の高いものを作るのは結構難しいんですが、ぜひ挑戦してみてください。
エポキシパテで装甲裏を作る
次はエポキシパテを使う方法です。
他に用意する物は「ワセリン」です。
まずは綿棒などでワセリンをアーマー裏に薄く塗ります。
その後、エポキシパテをワセリンを塗った場所に盛ります。
エポキシパテが硬化した後、デザインナイフを隙間に差し込み、ぐいっと持ち上げるとエポパテは簡単に外れます。
ワセリンを塗ったのはエポキシパテを外しやすくするためです。
後はそれをデザインナイフやヤスリで整えれば大まかな形が出来ます。
ここに穴をあけたり、ディティールを追加すれば完成です。
プラバンでは綺麗な形をどうしても出せない! という方は、こちらを試してみてもいいかもしれません。
また、エポキシパテを使う方法は、単純にプラバンで蓋をするのが難しい、というような場所にも有効です。
実際に作ってみました(適当に穴をあけたんですが失敗だったかも・・・)
エポキシパテを盛って、外して、形を整える。その手順です。
エポパテを使う方法は、装甲裏だけでなく、色々と応用も出来ます。
使用するエポキシパテは軽量タイプもいいんですが、きちっと形を出したい時はタミヤの高密度タイプというものを使うのもおススメですね。
エナメル塗料で黒く塗る
そして最後は、色を塗って塗りつぶしてしまう、という方法です。
完成品や塗装の記事で、なんどか紹介もしていたんですが、装甲裏の工作をしないっていう方でも、これはやっておいた方がいいおススメの作業です。
塗料は、後から拭き取ることが出来るエナメル塗料を使用します。
魅せ場の一つにするのであれば、装甲裏は頑張って工作をした方がいいと思いますが、正直、HGサイズの装甲裏って、あまり目立ちません。
ですので、黒く塗るだけで影のようになって、十分効果があります。
肩の内側はもちろん、腰のアーマー裏など、かなり大きい場所でも案外、なじんで見えるのではないでしょうか?
私はつや消しの黒をよく使いますが、ジャーマングレーなど、影や装甲に見えるなら別の色でもいいと思います。
エアブラシで吹くと綺麗にいきますが、つや消しの黒はあまり筆ムラが目立たないので、私はささっと筆で塗ってしまうことが多いですね。
最近ではHGでも装甲裏までしっかりディティールがあって、この場所の工作はあまり出番がないかもしれません。
ですが、やり方を知っていると、色々と応用できる場面もあります。
よろしければ挑戦してみてください。
以上で、アーマー裏・装甲裏の工作方法でした。
それでは。
エナメル系塗料の記事はこちら!