スミ入れというのは、プラモデルにある溝に薄めた塗料を流し込んで「影」を強調する方法です。
スミ入れはエナメル塗料を薄めて行うのが一般的だったんですが、最近では専用の塗料も発売されています。
たとえ塗装をしていなくても、スミ入れをするだけで、印象が変わり、ぐっとカッコよくなります。
今回は、ガンプラやプラモデルに使える、おすすめのスミ入れ塗料を紹介します。
ガンプラのスミ入れで使用される塗料
ガンプラのスミ入れによく使用される塗料は、
・タミヤのスミ入れ専用塗料
・ガンダムマーカー
・エナメル塗料を専用の溶剤を使い自分で薄める
・Mrウェザリングカラー
などがあります。
タミヤのスミ入れ専用塗料は、最初からスミ入れに特化した塗料となっており、蓋にハケまで付いているので非常に使いやすいです。
初心者から上級者まで幅広く使えるため、とりあえずこれを買っておけば間違いない、と言えます。
また、ペンタイプのガンダムマーカーは扱いがとにかく簡単ため、初心者の方におススメです。
もしスミ入れというものに慣れてきたら個性を出すため、
エナメル塗料を使って自分だけの色を探したり、
多様なカラーラインナップがあるウェザリングカラー、
などを使ってみてもいいですね。
特徴を個別に説明します。
タミヤ メイクアップシリーズ スミ入れ用塗料
まずはタミヤから販売されている「メイクアップシリーズ スミ入れ用塗料」です。
スミ入れ用塗料として販売され、もっとも使われている、といっても過言ではないシリーズです。
最初からスミ入れ用に希釈されていて、蓋にハケまでついているので、そのまま使用することができます。
色の種類もあり、とにかく使いやすい。
色に迷った方は最初はグレーとブラウンをもっておくのがおススメです。
白い部分にはグレー系。赤や黄色にはブラウンといったカラーがスミ入れの色の定番となっています。
ガンダムマーカースミ入れ用(初心者におススメ)
クレオスから販売されているペンタイプのスミ入れ塗料。
流し込みタイプとふき取りタイプがありますが、基本的な使い方は一緒です。
使い方は簡単で、キャップを外して溝に沿ってペンを走らせるだけ。
その後に、乾く前にティッシュでふき取るか、乾いた後に消しゴムでこすると、はみ出た部分が消えて綺麗になります。
必要な物がマーカーと消しゴムくらいなので、使う道具も一番少なくて済みますね。
使い方は最も簡単、かつ失敗が少ない。
そのため、初心者の方におすすめです。
タミヤ エナメル系塗料 各種
次はタミヤのエナメル塗料です。
こちらはエナメル溶剤を使って、自分で薄めてスミ入れの塗料を作ります。
タミヤのスミ入れ用塗料が発売するまでは、エナメル系塗料を使うのが主流でした。
もちろん現在でもバリバリに使われている方法です。
エナメル系塗料は、そのままでは濃すぎるため、エナメル系の溶剤を使い、自分で薄めて使用します。
濃度はかなりシャバシャバにします。
溝に筆をおいた時、塗料がすーーっと自分で流れていくくらい、と言った感じでしょうか。
エナメル塗料は色の種類も段違いですし、塗料の濃さも自分で調整できます。
今でもこちらでスミ入れをするモデラ―も多いですね。
それと、エナメル系塗料はスミ入れ以外に部分塗装にも使える用途の広い塗料です。
ぜひ、その特性は知っておいてほしい塗料ですね。
【応用編】ガイアカラー 蛍光エナメル塗料 各種
ちなみに、最近ではガイアカラーから蛍光のエナメル塗料なんてものが販売されています。
こちらを使えば、応用として面白いスミ入れができます。
これを、通常のエナメル塗料と同様、薄めてスミ入れをします。
すると、蛍光塗料なので、ブラックライトをあてると光るんですよね。
色自体は薄いので『影を強調する』という役割は薄いんですが、面白い使い方ができます。
ガイアカラー専用のエナメル塗料は専用の溶剤も販売していますが、希釈もふき取りもタミヤのエナメル溶剤と互換性があります。
エナメル塗料は自分で薄めてスミ入れ塗料を作るので、応用としてこういった使い方もできますね。
クレオス Mr.ウェザリングカラー
クレオスから販売されているウェザリングカラー用の塗料。
本来の用途はフィルタリングなどに使うのですが、ちょうどいい感じに希釈されていてスミ入れにも使えます。
ただし、スミ入れ用塗料とは違い、蓋にハケはついていません。
スミを流す筆は自分で用意する必要があります。
ウェザリングカラー専用の溶剤もありますが、エナメル溶剤でも問題なく拭き取ることができます。
元々がウェザリング用のため、普通のスミ入れではあまり使わない色があるのが特徴です。
もし使ってみたいな、と思った方がいましたら、試してみた記事もあるのでよろしければご覧ください。
スミ入れをかっこよく綺麗に入れるコツは?
ガンプラにスミ入れを綺麗に入れるコツですが、スミが入りずらい場所はスジボリをして溝を彫っておく、というのがあります。
スミ入れは影を強調する技法ですが、キットのままだと塗料が上手く流れない箇所、というところがあります。
また、全塗装をすると、サーフェイサーやヤスリ掛けで溝が薄くなってしまい、綺麗にスミが流れないということもありえます。
そのため、ケガキ針などのスジボリ工具で、あらかじめスミ入れの溝を彫っておくことが綺麗にスミ入れを入れるコツです。
ちょっと難しいですが、慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。
スミ入れ用塗料のまとめ
以上で、ガンプラに使えるおススメのスミ入れ塗料でした。
ガンプラ初心者の方は、安価で手に入り、簡単な「ガンダムマーカー」。
ちょっと模型に慣れてきたら、タミヤの「スミ入れ用塗料」がおススメでしょうか。
すこし変わったスミ入れをしてみたいなら、「蛍光エナメル」や「ウェザリングカラー」を使ってみればいいと思います。
また、スミ入れはグレーをよく使いますが、思い切った色を使うと印象を変えることもできます。
たとえグレーでもやっている完成品とただ塗装した完成品だと印象が激変します。
もしやったことがない方は、ぜひ試してみてくださいね。