クアトロポルテとは、カーモデルを中心とした、こだわりのキットやアイテムを販売する模型のセレクトショップです。
その中にTipoというシリーズがありまして、高品質な薄め液やサーフェイサーがラインナップされています。
今回はクアトロポルテ・Tipoのサーフェイサーを買ってみたのでちょっと試してみようと思います。
クアトロポルテのサーフェーサーについて
Tipoのサーフェイサーですが、容量は60mlで大きさはこんな感じ。
メカサフの容量は50mlとなっていまして、ビンの大きさは同じくらいです。
ただ、クアトロポルテのサーフェイサーは希釈済みとなっています。
つまり、薄めずに使用するので、実際の量は、普通のサーフェイサーの半分くらい、といったところでしょうか。
定価は税抜きで1200円なので、やや高め、といった感じですね。
量はすこし少なめに感じるかもしれませんが、希釈済みというのは使う分にはめちゃくちゃ楽です。
メーカー推奨の濃度になっているので、効果を最大限に発揮できる状態とも言えます。
ただ、ビンの中ですこしずつ揮発して濃くなっていくのは普通の塗料と同じです。
時間が経ちすぎると、溶剤で薄さをコントロールする必要があるのは注意ですね。
実際に使ってみた
実際に試してみました。
対象には400番と600番でヤスリを掛けています。
サーフェイサーを吹いた後です。
傷自体は、このように綺麗に消えています。
400番ですら、きちんと重ねると、ほとんど見えなくなってしまいました。これは凄い・・・。
400番でも消えていたので、600番の傷はもちろん傷は綺麗に消えています。
普通のサーフェーサーだと、600番でもうっすら傷が見えることがあります。
これがこのサフの特徴の一つで、300~400番くらいの傷なら綺麗に埋めてくれる、というのがあります。
このサーフェイサーは他のものよりも速乾性があるように感じ、吹き重ねるほどに傷を覆い隠してくれるような感じでした。
もちろん、下地を隠す隠ぺい力も高めです。
メーカーさん的にはこの後に1500番ほどのヤスリで面を整えて塗装に入ることを推奨していましたが、普通のガンプラであればそのまま塗装に入っても問題無さそうでした。
艶のある塗装をするときは、1500番のヤスリで面を整えた方がいいと思います。
このあたりはやはり、レジンを使ったカーモデルを販売しているだけあるな、と思いました。
プライマーの効果もあるので、レジンや金属にも吹くことができます。
ためしに金属に吹いてみましたが、軽くひっかいた程度では塗料は全然、落ちません。
ガンプラにはほとんどありませんが、エッチングパーツを使うキットにも重宝するサフです。
注意点としては、カップの洗浄は専用のウォッシュシンナーが推奨されていることです。
すくなくとも、カップの洗浄は普通の溶剤ではなく、ツールクリーナを使った方がよさそうですね。
メカサフと色を比べてみる
私がよく使うメカサフと色を比べてみました。
上に置いてあるのが、クアトロポルテのサーフェイサーです。
メカサフは左から「ライト」「ヘヴィ」「スーパーヘヴィ」です。
色は、メカサフライトに近いですね。
若干、明るいかもしれませんが、そのまま関節の色としても使えそうです。
感想
クアトロポルテの溶剤やサーフェイサーは、素晴らしい性能を持つ、と言われています。
ですが、模型のことにある程度、知識がある方が使った方が性能を発揮できるような印象です。
ただ、私のようになにも考えずに吹き付けても傷は綺麗に消えるし、塗装の下地としての性能は十分発揮できると思います。
模型用のサーフェイサーとしてはトップクラスの性能に間違いありません。
基本的にはカーモデル向けのようですが、ガンプラでも全然いけます。
興味がありましたら、いちど使ってみることをおススメします。
自分の模型スタイルに合うと、かなりのパフォーマンスを発揮してくれると思います。