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【ガンプラのスジボリ】BMCタガネの代用はこれで決まり? RAYWOOD『タングステンブレードPRO』を使ってみた

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ガンプラに綺麗なスジボリを入れるには、テクニックだけではどうしようもできない壁があります。

綺麗に彫るためにはどうしても工具の力が必要なんですよね。

スジボリを彫るための工具で有名なものに、スジボリ堂から販売されている『BMCタガネ』がありますが、これがまたとても人気があり、滅多に手に入りません(泣)

 

スジボリの工具は模型メーカーから販売されていますが、正直、BMCタガネには及びません。

ガンプラにスジボリをしたり、モールドの彫り直しをするモデラ―にとって、綺麗にスジボリが彫れる工具は、なくてはならないものです。

 

完成品のクオリティに直結するので、もし手元になくなったら、とても困る。正直、困る・・・!

そのため、スジボリ工具に関しては、BMCタガネの再版や、更にいい工具を追い求めていたりします。

 

そこで、今回、スジボリの工具としてちょっと話題になっていた、

RAYWOODさんの「タングステンブレードPRO・DULOグリップ付きタガネ」

を購入してみました。ちょっとレビューしてみようと思います。

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タングステンブレードPROについて

タングステンブレードPRO(DULOグリップ付きタガネなんて呼ばれていたりもしますが)の大きさはタガネホルダーを付けたBMCタガネよりすこし小さいくらい。

ボディ本体はアルミで出来ていて、思っている以上に軽いです。

 

お値段は一律2980円(税込)。これはスジボリ工具としては決して高くない値段です。むしろ安いくらい。

先端のラインナップは以下の通りです。

 

現在、先端のサイズは「0.075」「0.1」「0.125」「0.15」「0.2」「0.3」「0.4」「0.5」「0.6」「1.0」となっています。

 

購入した時点で先端保護のためにビニールチューブがはめられています。

ただ、保護としては簡易的なもので、正直、キャップがほしいですね。

 

スジボリ堂のタガネと大きく違う点は先端の形状ですかね。

BMCタガネは先の幅が均等になっており、どれだけ彫っても均一で美しい溝にすることができます。

 

一方、タングステンブレードPROは、『V』の字のように。

ですがよーく見ると底は平らになっており、台形を逆にしたような形状になっています。

これだと、「彫るたびに溝が太くなっていくんじゃないの?」と思うかもしれませんが、形状的にはおそらく太くなっていきます。

 

ただ、実際に彫ってみた感想だと、正直、0.075㎜だとほとんどわからない・・・。

ケガキ針と違い、底面は平らなので、彫った後の溝も綺麗です。

 

ただ、この形状にもメリットがあって、おそらく『折れずらい』ってことが考えられます。

BMCタガネは細くなるほど、折ってしまう、というリスクがあります。

 

高強度のタングステンとはいえ、0.075㎜の細さだと、ふとしたことで折れることがあるんですよね。

SNSでも細いタガネを折ってしまった、という報告は聞こえてきます。

タングステンブレードPROの替刃について

タングステンブレードPROには各サイズで替刃が販売されています。

値段は1980円(税込)。たとえ折れたり、切れ味が悪くなっても、先端だけ交換することが可能です。

 

ただ、現在では公式ホームページでしか購入できないようです。

タングステンブレード替刃のページ

別サイズの付け替えは非推奨?

替刃がある、と知ったとき、最初は本体を一本だけ買って、付け替えれば多様なサイズで使用できるかなーと思ってたんですよね、ピンバイスみたいに。

ただ、公式ホームページだと、付け替えの際に固定のネジにはネジロック剤(ゆるみ止め)を塗ってくださいとの記載があります。しょっちゅう付け替えて使うには不向きのようですね。

ホルダー自体にも先端のサイズが印字されているので、メーカー的にも非推奨と思われます。

 

あと、替刃を固定しているのはイモネジではあるらしいんですが、なんの工具で開けるかパッと見て不明でした・・・。

六角レンチのように思えるんですが、私のは六角というか丸にしか見えないんですよね・・・。

これはちょっと後で試してみようと思います。

タングステンブレードPROの使用感は?

タングステンブレードPROでスジボリをしてみました。

ハッキリ言って、彫った感じはBMCタガネと比べて遜色ない。めっちゃ綺麗に彫れます。

先にも書きましたが、幅が広くなる、というのも、見た目ではほとんどわかりません。

ってか広くなっているんですかね、これ?

ガンプラにおすすめのタングステンブレード(タガネ)のサイズは?

ちなみに、ガンプラに使用する場合、最初の一本は細めのものを選ぶのがおすすめです。サイズとしては、0.075㎜~0.15㎜の間のものがいいですね。

幅が太めのものは、スジボリの線の幅を変えてディティールアップをしたり、マイナスモールドを掘ったりと、ガンプラにかなり親しんでいるモデラ―が使用しています。

ですが、やはり使用頻度が高いのは細めのサイズです。

私は、ほとんど0.15㎜サイズのもので彫り直しをしていました。

まとめ

タングステンブレードPROは、間違いなくスジボリ工具としてはトップクラスと言えます。

私は長い間BMCタガネを使用しているので、今の段階の正直な感想を言いますと、

 

「BMCタガネに絶大の信頼があるため、スジボリの工具をタングステンブレードに変えよう」

とまでは思わない。

 

ですが、

「BMCタガネが使えなくなったら迷わずこれを選ぶ」

というレベルでしょうか。

 

つまり、BMCタガネの代用としては、まったくもって問題ないレベルです。

実際、今回購入したタングステンブレードは0.075㎜と、どうしてもBMCタガネで手に入らなかったサイズです。

使用感もまったく問題ないので、今後かなり使用すると思います。

 

ただ、やっぱりBMCのタガネには長い間使われてきた実績があります。

タングステンブレードPROは、割と新しめの商品ですし、どうしても実績が足りない。

ネットでどのレビューを見ても、最初の印象しか書かれていません。ほとんど絶賛されています。

ですが、使っているうちに、いい方向にも、悪い方向にも意見が変わる可能性はあります。

 

それでもファーストインプレッションは素晴らしい。

スジボリの工具といえば「BMCタガネ」と、この「タングステンブレードPRO」が双璧となる。それくらいのポテンシャルは秘めていると思います。

BMCタガネの代用、なんて書いてしまってますが、失礼かもしれませんね。

 

もちろん、これは私個人の感想なので、使ってみてBMCタガネよりも、こっちの方がいいと思うモデラ―もいるかもしれません。

「タングステンブレードPRO」まだまだ手に入りやすいので、気になる方はぜひお試しください。

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